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小室圭さん「2度目」のチャレンジ失敗に、海外メディアがなぜか「無関心」なワケ(井津川倫子)

   秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さんが、ニューヨークのメトロポリタン美術館に「就職」したニュースが世界中に駆け巡るなか、今度は夫の小室圭さんがニューヨーク州の司法試験に不合格だったとの一報が入ってきました。新天地で新しいキャリアを模索しているお二人ですが、「就職」に関しては明暗が分かれてしまったようです。

   2022年7月に実施される司法試験に再々チャレンジをすると報じられている小室さん。国内ではお二人の今後に注目が集まっていますが、「小室夫妻追っかけ取材」でおなじみの英紙は、意外な点に関心を寄せているようです。

  • 眞子さんはニューヨークのメトロポリタン美術館に「就職」したけれど
    眞子さんはニューヨークのメトロポリタン美術館に「就職」したけれど
  • 眞子さんはニューヨークのメトロポリタン美術館に「就職」したけれど

就労ビザの取得はハードル高い...案じられるNY生活の先行き

   眞子さんがメトロポリタン美術館に「無報酬」で働き始めたと報じられたまさに翌日、2度目の挑戦となったニューヨーク州司法試験の合格者リストに小室圭さんの名前が無いことが明らかになり、海外メディアでも報じられました。

Former princess Mako's husband fails New York state bar exam again
(元プリンセス眞子さんの夫が、ニューヨーク州の司法試験に再度不合格:米週刊誌)
bar:法曹界、弁護士団

   合格者リストが公表されるのを待ち構えていた人がいたのでしょうか。ニューヨークとの時差を感じさせない「超速報」で、日本国内にも伝わってきたこのニュース。小室さんが不合格だったことで就労ビザの取得が難しくなったと、お二人のニューヨーク生活の先行きを案じる報道が目につきます。

   私も海外で働いた経験があるのでよくわかりますが、「ビザ」は海外在住者にとって最大の関門です。現地で収入を得ることを認める「就労ビザ」はとくにハードルが高く、よほどの特殊技能を持っていないと発行してもらえません。

   かつて「寿司職人は日本人の特殊技能として認められやすい」と、寿司職人養成スクールに通って海外に渡ろうとする「にわか寿司職人」の存在が話題になりました。「サッカー選手よりも寿司職人の方がビザを取りやすい」と語っていた著名選手もいたほどです。が、いまは事情が違うことを付け加えておきます。

   さて、小室さん自身が今回の試験結果について「5点足りなかった」と語っているそうですが、日本人がネイティブな人々と同じ土俵で闘うのは相当厳しい道のりでしょう。少なくとも、「日本人のメリット」を生かせない選択であることは間違いなさそうです。

「小室夫妻追っかけ」英メディアが注目したのは...

   ここで気になるのが、小室夫妻がニューヨークに移住してから、ことあるごとにお二人の様子を写真入りでウオッチしてきた英紙デイリー・メールです。「小室圭さん不合格」をどのように報じているのかと調べてみると......。

Will it be third time lucky?
Princess Mako's 'commoner' husband Kei Komuro fails bar exam for a SECOND time
(3回目こそ幸運が?プリンセス眞子の「一般人夫」の小室圭さんが2度目の司法試験に不合格だった:英紙デイリー・メール)

   デイリー・メールは、わざわざ「SECOND」と大文字で記載して「2度目の挑戦」だったことを強調。「Will it be third time lucky?」と、「3度目」の挑戦に幸運が訪れることを願っているような見出しですが、記事を読むと注目ポイントは別にある様子。

   小室圭さんを「追っかけ」していたのか、結果発表の日に弁護士事務所に出勤する圭さんの写真を掲載していますが、注目しているのは「髪形」です。複数のアングルから写した上半身アップの写真を何枚も掲載して、スーツ姿の圭さんの「ポニーテール」を詳細に分析しているのです。

   デイリー・メールによると、「結婚以来伸ばし続けている長髪」を後ろで結んだポニーテールは、圭さんの「唯一のこだわり」だとか。ニューヨークに移住してから「low-key」(控えめ)な装いを好んできた圭さんが、「the only sign of his more trendy New York aesthetic was his ponytail(ニューヨークっぽい流行をポニーテールで表現している)と分析していました。

   小室夫妻を追っかけてきた英タブロイド紙にとって、試験の合否よりも髪形や服装の方がネタになるようです。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「low-key」を使った表現を紹介しましょう。

The wedding was a low-key affair
(その結婚式はひっそりと行われた)

The wedding was a low-key affair with only 10 people attending
(その結婚式はたった10人が参列してひっそりと行われた)

She wanted to keep the meeting low-key
(彼女はひっそりと打ち合わせしたかった)

   実は、海外メディアは小室圭さんの試験結果にあまり関心が無さそうです。むしろ、眞子さんのメトロポリタン美術館への「就職」を報じるニュースの方が多く、他人の失敗よりも前向きな挑戦を評価する傾向を感じました。若い二人の今後に注目です。

(井津川倫子)