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日銀・黒田総裁の後任人事、雨宮副総裁に就任打診の報道【馬医金満のマネー通信】

   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   今回は、日銀総裁人事をめぐるニュースに注目しました。

報道を受け、一時1ドル=132円台と円安に

   政府が日本銀行の黒田総裁の後任人事について、雨宮副総裁に就任を打診したことが報じられています。この報道を受けて6日の外国為替市場では、円は1ドル132円台と1円程度の大きな幅で円安となりました。また、週単位でも4円以上の円安となっています。

   一方、岸田文雄首相は雨宮氏への打診について、「何か申し上げることはしない。私自身、検討を続けていきたい」と述べるにとどまっています。

   雨宮正佳副総裁は1979年にプロパーとして日本銀行に入行後、長く企画局で活躍。金融政策の立案などに携わり、手腕を発揮していました。2010年には日本銀行理事に就任、その後、2018年に日本銀行副総裁に就任しました。副総裁の任期は、2018年3月20日から2023年3月19日です。

   雨宮氏就任後の動きとして、早期に金融緩和の正常化策が進むとの観測が金融市場に広がれば、経済に打撃となる可能性が出てくると、私は考えています。そのため、具体的には、YCC(イールドカーブコントロール)廃止、マイナス金利解除などの本格的な正常化策の実施は、2024年半ば以降に着手を始めるのではないかと考えられます。

   それに伴い、為替・株価市場の好転が見込めるだろうと思われますが、今後も注視していきたいトピックです。

   ではまた!(馬医金満)