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街中で消費する電力はすべて再エネ! 大阪府吹田市の「サスティナブル・スマートタウン」、どんな場所?【パナソニックグループ】

提供:環境省

   太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマス...。環境負荷の少ない再生可能エネルギー(再エネ)の活用・導入がいま、企業や自治体でどんどん広がっていることをご存じですか? 「再エネ活用、はじめませんか?」では、最先端の再エネ事情、取り組みを紹介しています。

   2022年4月、大阪市吹田市で街びらきをした「Suita サスティナブル・スマートタウン(以下、Suita SST)」。大阪府吹田市とのパートナーシップのもと、パナソニックが進める「サスティナブル・スマートタウンプロジェクト」の第3弾として、次世代スマートタウンづくりを推進しています。

街全体の消費電力を再エネ100%でまかなう「再エネ100タウン」

   この「Suita SST」では、再生可能エネルギー等の活用により、街全体の消費電力を実質再生可能エネルギー100%でまかなう日本初の「再エネ100タウン」を目指しています(※)。街びらきから、少なくとも5年間は、実質再生可能エネルギー100%を実現する見通しです。

(※)商業施設、住宅施設を含む街全体を対象とする取り組みは日本初(関西電力調べ)。

   電力は、関西電力を通じてエリアで一括受電して、各施設へ供給。エリア一括受電としたことで、常用線と予備線の2回線で電力を引き込むことができ、街全体の停電リスクを軽減しています。

   また、太陽光発電や蓄電池、EV、先進ガス機器等を活用することで、災害発生時の街全体のレジリエンス(回復力)向上を図っています。

「再エネ100タウン」の仕組み
「再エネ100タウン」の仕組み

地域の特性にあわせ、「カーボンニュートラル」と「ウェルビーイング」の実現へ

   カーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーを最大限活用し、いざという時も機能し続ける街を目指す「Suita SST」。

   再生可能エネルギーの活用や今後のサスティナブル・スマートタウンについて、パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社ビジネスソリューション本部企画課に、パナソニックグループが目指す、サステナブルな街づくりについて話を聞きました。

ビジネスソリューション本部企画課「パナソニックのサスティナブル・スマートタウンは社会や地域の課題解決を目指し、生活する人の視点で『くらし起点』の発想と『共創』により、『カーボンニュートラル』と『ウェルビーイング』を実現する街づくりを目指しています。地域の特性にあわせて、神奈川県藤沢市、神奈川県横浜市、大阪府吹田市で展開しています。
 当社グループの拠点として長年お世話になった藤沢市では、地域への新たな地域貢献のあり方を模索し、環境やエネルギー、安心・安全に関する街の目標を掲げ、脱炭素、地震災害への対応など地球環境やレジリエンスなど、社会課題に向き合った街づくりを行っています。
 また、街づくりを通じて、商品やサービスのイノベーションにも役立てるとともに、弊社グループだけでは実現できない、ソリューションやサービス開発を地域や自治体、企業、大学などとの『共創』によって、持続的に進化し続ける街づくりを行っています」
パナソニックのサスティナブル・スマートタウン(左:藤沢、右:横浜)
パナソニックのサスティナブル・スマートタウン(左:藤沢、右:横浜)

   「Suita SST」における再生可能エネルギーの活用は、どのようにして実現したのでしょうか。

ビジネスソリューション本部企画課「日本初の『再エネ100タウン』として、SuitaSSTは街の中で消費する電力をすべて再生可能エネルギーでまかなう、実質再生可能エネルギー100%の街、『再エネ100タウン』を関西電力の協力によって実現しました。
 ウェルネス複合施設では、『都市ガス』から『電気』と『熱』を作り出す家庭用燃料電池システム『エネファーム』を導入し、1台のエネファームの排熱を複数住戸でシェアすることで、熱需要の少ない単身住宅においても無駄なく活用できる先進機能を搭載しています」

さまざまな関係者との「共創」で、こころ豊かに暮らす街づくりを

   今後の街づくりにおける再生可能エネルギーの活用について、どんな思いのもとで、さらなる展開を考えているのでしょうか。

ビジネスソリューション本部企画課「脱炭素を目指すこと、超高齢社会への対応は、これからの街づくりにとって大切なこと、取り巻く社会課題や社会環境変化から目をそらすことなく、解決に向け有望な道筋を見つけ出し、それらを暮らしの中に実装していくことだと考えています。
 パナソニックのサスティナブル・スマートタウンでは、この街をフィールドとして、くらし視点で、新しい商品やサービスのイノベーション創出にもつなげていきたいと考えています。そこで、新たな太陽光発電デバイスやEV充電システムや水素活用なども実証を継続していきます。
 住民、自治体、行政、大学、パートナー企業との『共創』によって、エコで自然災害にも備えた、安心・安全なくらしを実現し、そしてこの街で生涯健康で、多世代が地域と交流しながら、こころ豊かに暮らす街づくりを目指したいと思います」

   サステナブルな街づくりを支える再生可能エネルギー。脱炭素社会の実現に向け、日々の暮らしにおいて再生可能エネルギーの重要性は高まっています。

   なお、環境省の再生可能エネルギー情報のポータルサイト「再エネ スタート」では、「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指して、さまざまな企業、自治体が取り組む最先端の事例を紹介しています。今回取り上げた企業以外の事例を知りたい人は、こちらをご覧ください

再エネ スタート