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スタバ「マイストロー」環境省「マイスプーン」奨励 衛生面ちょっと気になる

   使い捨て資材の削減に繋げる動きが増えてきた。スターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)は、繰り返し使えるシリコーンゴム製ストロー「リユーザブルストロー&シリコーンケース」を2021年3月17日に発売した。飲み物を「マイストロー」で楽しむスタイルを提案する。

   政府は3月9日に「プラスチック資源循環促進法案」を閣議決定し、小泉進次郎環境相が「コンビニなどで使い捨てプラスチックのスプーンやフォークが配られるということもなくなっていく」と、スプーンなどの有料化を示唆した。繰り返し使える製品への切り替えを促す動きがあるが、ツイッターには「マイスプーン」や「マイストロー」などリユーザブルアイテムは衛生面が気になるとの指摘も多い。

  • スターバックスコーヒージャパンの「リユーザブルストロー&シリコーンケース」
    スターバックスコーヒージャパンの「リユーザブルストロー&シリコーンケース」
  • スターバックスコーヒージャパンの「リユーザブルストロー&シリコーンケース」

ストローの「洗いにくさ」解消法

   ツイッターには、例えば外で使ってすぐ洗えない場合に、汚れた状態で持ち運ぶことで雑菌が繁殖し、食中毒を起こすリスクを危惧する意見がある。対して、「マイスプーン」や「マイストロー」使用後は専用のケースで保管し、ケースと中身をきれいに洗浄し、汚れた状態で複数回使わないように心掛ければよいだけだ、といったアドバイスも見られる。

   今まで、使ったら捨てればよかったものを洗う「手間」が煩わしかったり、洗う習慣がなく忘れてしまったり、結果として「不衛生」な状態になると考えている人が多い。特にストローは細長い構造のため、一般的なスポンジを通せない。洗いにくさから、マイストローを敬遠する層がツイッター上には多いように見える。

   その「洗いにくさ」をクリアする工夫もある。「ユーザブルストロー&シリコーンケース」には、専用の洗浄ブラシが付いている。このほか、キッチン用品ブランド「エジソンスタイル」が販売するシリコン素材の「ジッパーストロー」、は縦に切れ目が入っているため、ストローを開いて内側を簡単に洗浄できる。耐熱温度は200度で、熱湯での煮沸消毒も可能だ。もしマイストローを持つなら、「手入れのしやすさ」で選ぶのもよさそうだ。

   もし手元に洗浄ブラシがなく、水で流すだけでは不安、あるいは熱湯が使えない素材の場合は、花王の食器用洗剤「キュキュット CLEAR泡スプレー」を使って、スポンジフリーに洗う方法もある。同社公式サイト内「水筒・お弁当箱・レジャーシートの洗い方のコツ」を紹介しているページに、スプレーして、約1分置いてすすぐだけで、清潔になると説明がある。

最適な方法でメンテを

   プラスチック製レジ袋有料化に伴って、エコバッグ利用が推進された際も、繰り返し使う上で「衛生面」を気にする声が上がった。農林水産省によると、エコバッグは「見た目は汚れていなくても、湿ったままにしておくと細菌が増殖する」こともあるという。

   一度買えば、会計の際に都度利用料金を支払わずに済むのが「リユーザブル」アイテムの魅力の一つ。だが使いっぱなしにせず、最適な方法でメンテナンスするのが重要だ。