ラジコン「ドリフト」かっこよさで女性にも人気

   自動車のタイヤをスリップ状態で走らせるドリフト走行はモータースポーツの華だが、ラジコンカーでもこの走法で走るドリラジ(ドリフトラジコン)が急速に人気を集めている。スピードではなく、ファッション、かっこよさを審査する競技なので、女性のドライバーが増えているという。YouTubeには50万回アクセスされたドリラジの動画もある。

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フィギュアスケートのように美しい動きを競う


ラジコンを横に滑らせる「ドリフト」の技術を競う


ドリフト用のラジコンは女性にも人気が出ている

   ラジコンメーカーのヨコモがドリフト用の機種を販売し始めた4年前には、ほとんど売れなかったという。それがこのところ1日100本ぐらいは売れているらしい。

   ヨコモではクラスに分けて競う「ドリフトミーティング」を開いている。当初は100人に満たない参加者が急速に増えて、年数回、土日の2日間開催となった現在では、毎回400人の定員がすぐに埋まる。

   スケートに例えると、コンマ1秒を競うスピード競技に対し、ドリフトはフィギュアスケートのように美しい動きを競い、審査員が採点する。ステッカーで飾った車体、うまく滑らせる車の動き、そこがポイントである。

   参加者には美的センスが求められ、これが女性の興味をそそっているのだという。08年6月21、22日の両日谷田部アリーナで開かれる19回目のミーティングには延べで女性34人がエントリーした。着飾った車体を担いで電車で来る若い女性やアベックで、会場はスピードレースと違った雰囲気となる。

   最近、国内のメーカー各社がドリフト車の販売で追随、競技会も開くようになった。

   スピードの世界でカリスマドライバーであるヨコモの広坂正美さんは、

「ドリフト人気は日本で始まり、今、海外へ広がっています。モーターの性能が急向上したのも影響があります。ドイツのメーカーが開発したブラッシュレスモーターが最近、実用化された。ブラッシュモーターが1分間1万から3万回転に対し、ブラッシュレスは7万回転、それが瞬時にコントロールできるので、走行速度、操作効率が格段によくなった。タイヤも滑りやすいゴムとプラスチック混合製を使い、美しい走りが出来るのです」

と言っている。

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