作業用腰掛けがモチーフ 小さくて丈夫な「ミルキースツール」

   乳搾りをするときに使う作業用の腰掛けをモチーフにデザインされた、小さくて軽くて丈夫なスツールです。

   三角形の座は、中央にいくほどゆるやかに窪む曲面に仕上げられ、腰掛けるとしっくりお尻を包みこむ。3本の脚は下にいくほど広がる〈転び〉のつくりで、体重をかけたときに安定します。

   小さくて軽くて丈夫だから、どこにでも持ち運べる。玄関で靴を履くとき、土間でちょっとした作業をするときなどに、とても重宝します。また鉢植えや小物を飾るにも便利。

 
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材料は家具製作で出る端材を利用


広葉樹の木肌や色合いは取り合わせで印象が違う

   デザイン・製作は、木曽三岳奥村設計所。無垢の木の家具づくりで知られる工房です。代表の奥村昭雄さんは建築家でもあり、著書のなかで椅子について次のように語っています。

「椅子は生活・労働・休息の場で、いつも最も人間の近くにいる。第一の目的は、いろいろな姿勢で安定に人間の体を支えるためである。ときには造形物として観賞の対象とされる場合もあるが、直接手や体に触れて感じるものである」(『樹から生まれる家具』発行・OM出版 発売・農文協)。

   ときには原木の買い付けから始まるという木曽三岳奥村設計所の家具づくり。木材の性質や人間の動きを観察・分析した上で、丁寧にかたちづくり、仕上げられています。たとえば最後の仕上げは、カンナをかけた後に目の細かいサンドぺーパーで整えます。カンナ仕上げをした無垢の木は、艶や手触りが格別で、長年使い込むほど美しくなるからです。

   さて、この小さな「ミルキースツール」は、実は家具製作の際に出る端材を利用してつくられています。だから使われている樹種はさまざまで、主に座面はナラとカバ、脚はトネリコなど。美しい広葉樹の木肌や色合いは、取り合わせでずいぶん印象が違います。必ずしも希望する樹種があるとは限りませんから、在庫は問い合わせてください。

   *季刊『住む。』の定期購読をお申込みの方の中から2名に、「ミルキースツール」をプレゼントします。(2008年末まで)。

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