【L.A.発】子供の時だからド派手に 米流「終わりなき誕生会」

   4月は娘2人のそれぞれの誕生日でした。そして、長女のお誕生日は本当に大変でした。6歳は初めてお誕生会をやっていいよと(もちろん私に)言われていた彼女が悩んだ挙げ句、会場に選んだのがScooter's Jungleというジム。

   子どもたちはこういったジム系が本当に大好きです。長女が通う現地校の場合、このジムの近郊に住んでいる人が多いため、子どもたちのお誕生会というと、ここが多く、招待状をもらうたびに「またここぉ?」。今年の1月から一体何回、このジムに通ったことか。

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ママもすべりました!大きな滑り台


スタッフのお兄さんと滑り降りてきます

   お誕生会は、招待状の発送と出席者の把握、食べ物の注文等々事務的なことを自分たちでやりさえすれば、当日はジムのスタッフが子どもたちをリードして遊ばせてくれる(楽といったら楽ですね)。親たちはおしゃべりに興じることができるし、中には子供だけ落としていって、終わる頃に迎えに来る人もいます。

   こういったジムは他にもあり、別のジムでのお誕生会にも参加したことはあるのですが、Scooter's Jungleの場合、パーティーができるジムスペースが2つあり、小さめのほうが4歳程度、大きいほうが6歳以上向けとなっています。私たちが予約したのは後者。大きな滑り台をはじめとして、小さなジム施設もあります。


シンデレラのケーキを前に。

   パーティーの時間中、スタッフは男の子だけ、あるいは女の子だけを集めてかくれんぼをさせたり、主役の子供へ向けて「ハッピー・バースデー」を言わせたり。そして、主役の子の親には義務があり(笑)、それは大きな滑り台をすべらせるというもの。前もってスタッフに「ママはすべるんだからね」といわれます。

   以前、すべったことがあるのですが、思っていた以上に高くて斜面が急な滑り台なので、けっこう怖いのです。いざすべろうという時に、思わず足がすくんでしまいました。今回は「靴下貸しちゃったから(要・靴下なんです!)」を言い訳に断ろうとしたものの、ダメでした。「さあ、ママがすべるぞー」とスタッフが会場内でコール。

   この高さにおののく多くの親たちを尻目に、子どもたちはきゃあきゃあいいながら何度も滑っていくのですから、驚きです。「あなたの娘と一緒にすべってごめんなさいね」と断りつつも、子供と一緒にがんがん滑っていくアメリカ人ママにも思わず尊敬のまなざしをおくってしまいます。

借金をしてもお誕生会を開く


ごったがえすパーティー会場

   親も子も十分楽しんだあとはおきまりのお食事タイム。私の娘は「シンデレラ」とリクエストしたので、お皿もケーキもシンデレラグッズでそろえました。

   ここでも、前もってスタッフが皿などを準備し、ホストが手配したピザやケーキ等の食べ物をスタッフが切り分け、配膳してくれ、片づけまでしてくれる。そして最後は、プレゼントのお礼のグッディー・バッグを招待客にわたしておわりです。

   もちろん、親の予算と相談なのですが、お誕生会はキリがありません。家でやる、公園でお友達を招待して遊ぶ、ボーリング場で数レーンほど借りてボーリングが終わったら後ろのスペースでお祝い、ペットショップにて蛇などのペットをさわる、アート系グッズを売るお店で工作教室をやってお祝い等々、実にさまざまです。


お料理教室でピザをつくるお誕生会

   ジムなどの施設を借り切って、お友達をたくさん招待して盛大にやるのがちょうど5、6歳のころ。次第に人数も規模も縮小していくそうですが、親しい友人とディズニーランド、ナッツベリーファームに行くなどはけっこうお金がかかると友人の談。彼女の息子さん、今年はロック・クライミングをリクエストしたそうです。

   ちなみに、別の友人は「借金をしても子供のお誕生会を開く」と言います。彼女は国際結婚をしている日本人女性なのですが、ここでいう借金とは「クレジットカードを使ってお誕生会の支払いをしたものの、今月は払えないので来月に繰り越す」という意味。「お金がなくてもやる」というのは、いかにも米国らしくて、いかにお誕生会にお金をかけているかがわかるエピソードでしょう。

   娘のみならず、子どもたちはお友達の誕生会に行くたびに「自分のときはどうしようか」「今日行ったここはいいな」と夢をふくらませるのです。たくさんプレゼントももらってお誕生会に味を占めた長女。今年40人ほどの来年は少人数ですむのでしょうか?

野村 香奈

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