「骨密度」低いと10歳老ける…ナゼ? カルシウムとビタミンDがカギ

   53歳の女性が60代に間違えられた、その理由は「骨」――そんな調査結果を、上西一弘・女子栄養大学教授などからなる「骨の曲がり角研究会」が発表した。

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更年期は「骨の曲がり角」


ダノン デンシア

   50代前後の更年期は、骨密度ががくっと下がる「骨の曲がり角」。骨密度低下による「骨粗しょう症」は、姿勢の悪化や身長の縮みなどの原因にもなる。

   今回研究会では、実年齢53歳の女性の写真を2枚用意した。1枚目は女性の顔だけ、2枚目は全身を写した写真だ。写真を見てそれぞれ何歳に見えるか尋ねたところ、顔だけの写真では87.4%が「45~59歳」と実年齢に近い数字を選んだのに対し、全身を写した写真では「60歳以上」と誤認した女性が38.4%にも上った。

   なぜか。実は全身写真は、CGで背中が曲がった状態に加工されていた。骨粗しょう症の症状である、背骨の圧迫骨折による姿勢悪化の状態を再現した姿だ。そのため全身写真では背中の湾曲が如実に現れ、女性はメークやヘアスタイルで若々しく装っていたが、姿勢が悪いことで10歳近くも老けて見られてしまった。

50代から始めたい骨のエイジングケア

   50~60代女性1000人に尋ねたところ、85.8%は「エイジングケアを行っている/興味がある」。ところが、実際に行っているエイジングケアは「肌」の92.8%に対し、「骨」は44.8%と、意識が高いとは言いがたい。

   骨密度低下を防ぐには「適度な運動」「カルシウムの適度な摂取」「ビタミンDの適度な摂取」が欠かせないが、特に女性は紫外線を避けるあまり、皮膚で生成されるビタミンDが不足しがちだ。ビタミンDが豊富な食品には、天日干ししいたけやきくらげ、サケ、サンマのほか、たとえばカルシウムとビタミンDを同時に取れるヨーグルト「ダノン デンシア」(1日に必要な量の半分のカルシウム、1日分のビタミンDが含まれる)のような製品もある。こうした食品が、「骨」から若く見せるためのカギになりそうだ。

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