ダイキン・京都大学の共同研究で新事実発覚 「スギ花粉」アレルゲン以外にも人に有害性アリ!

   ダイキン工業は、京都大学大学院工学研究科の高野裕久教授との共同研究により、スギ花粉がアレルゲンとしてヒトに作用するだけでなく、ヒトの鼻やのどから肺へとつながる粘膜を構成する気道上皮細胞に炎症を引き起こし、細胞を一部破壊する有害性を持つことを2012年1月20日付で発表した。さらに、強力な酸化分解力 を持つダイキン工業独自のストリーマ放電をスギ花粉に照射することで、その有害性が抑制されることも実証した。

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ストリーマ放電がスギ花粉の有害性を抑制


スギ花粉

   ストリーマ放電によって微細に分解されたスギ花粉が細胞に対して有害性を持たないことを立証する目的で実証試験が開始され、試験では、自然界に存在するスギ花粉そのものと、ストリーマ放電を照射し分解したスギ花粉をそれぞれ気道上皮細胞に接触させ、細胞の反応を観察した。

   すると、今回の実証試験の過程で、自然界に存在するスギ花粉そのものを接触させた細胞が炎症反応を示し、時間の経過とともに細胞の破壊に至ったことから、スギ花粉がアレルゲンだけでなく、ヒトの細胞に対する何らかの有害性を持つことが判明した。また、ストリーマ放電を照射したスギ花粉を接触させた気道上皮細胞は、自然界のスギ花粉をそのまま接触させた気道上皮細胞に比べて、炎症反応が小さく、生存率が高いことも実証した。

   ダイキン工業は、2010年7月に「ダイキン・ストリーマ技術・ソリューションフォーラム」を発足し、ストリーマ放電技術が社会問題解決に貢献する可能性を探る活動を実施しているように、これまでも、ストリーマ放電の花粉に関連する効果の実証を重ねてきた。

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