「人創りのバイブル」…子には愛情かけてもブレーキかけるな

「子にかける×子にかけない」(柴山健太郎著、海拓舎出版/素材図書)

   著者の柴山健太郎さん(32)は8年前に東京都内で「『人創り』日本一」を謳う学習塾を創立し、その代表を務めている。ユニークな指導法が評判となり塾は成長続けている。その柴山さんの著作「子にかける×子にかけない」は、思春期の子どもを持つ親や現場での指導者に向けた「人創りのバイブル本」という。

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「大人が変われば子どもは伸びる!」


「子にかける×子にかけない」

   柴山さんのFreewill学習塾を運営するキーワードは「大人が変われば子どもは伸びる!」。「子にかける×子にかけない」は、親が、あるいは指導者が、子どもを伸ばすために、どう接すればよいかを、実際の例をまじえながら述べたものだ。

   タイトルは、同書が指摘する「5つの『かける』と5つの『かけない』」を「読んだその日から大人の気持ちが変わる。すると子どもが変わる」ことから付けられた。大人が子どもに「かける」べきは「愛情」や「言葉」であり、「はっぱ」や「ブレーキ」は「かけてはいけない」。

   柴山さんは、大学在学中に日本の教育に疑問を感じ、個性重視で知られる北欧の教育を学びにスウェーデンを訪問。同国で子どもたちから「日本の子はどうして勉強がつまらないというのか」と問われたことが衝撃になり、日本での教育改革を目指すようになったという。新著では、子どもに、自分で行動できる「自律」の力を身に付けさせるための具体的なノウハウを盛り込んだという。

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