知っておくべき「妊活」のリアル 経験者が明かす開始年齢と治療費

   ライフスタイルの多様化により晩婚化・少子化が進んでいる日本。しかし、中には子どもを欲しいと思いながらも妊娠できない、いわゆる「不妊」に悩む人もいる。2018年1月から放送が始まった、「妊活」にスポットを当てた深田恭子さん主演のドラマ「隣の家は青く見える」(フジテレビ系)が女性を中心に話題になるなど、改めて「妊活」や「不妊治療」が注目されている。

   不妊治療専門クリニックの六本木レディースクリニックは2018年2月19日、同年1月23日~25日に実施した「妊活に関する調査」の結果を発表した。すると、独身女性の「想像」と妊活・不妊治療経験者の「現実」とは乖離があることがわかった。

経験者が明かす「妊活」のリアルとは?
Read more...

想像と現実には3年の開きがあった

   調査の対象は、全国の20~40代の女性900人。「授かりママ」(不妊治療を経て子どもを授かったママ)、「子待ちミセス」(既婚者)、「独身女性」が各300人ずつで、また各年代100人ずつだ。

   まず妊活の年齢。20歳の時に思っていた想定年齢を聞くと、全体平均で27.35歳。しかし、授かりママに実際の妊活開始年齢を聞くと、約2歳高い29.4歳ということがわかった。

   さらに、授かりママに妊活開始の理想的な年齢を振り返ってもらうと26.3歳と回答。実際、出産を経験した授かりママでも、想像と現実に約3年の開きがある。

   年齢と妊娠率は相関関係にあり、年齢が高くなればなるほど、不妊症となるリスクは高まると言われている。妊活をする可能性がある人は、妊娠を希望する年齢を強く意識しておいた方が良いかもしれない。

不妊治療に500万円以上との回答も

   また授かりママに不妊治療において最も大変なことを聞くと、「精神的な負担、ストレス」(37.3%)、「金銭的な負担」(13.3%)という結果が出た。

   精神面の負担は比較的イメージもつきやすいが、治療費はいったいどれくらいかかるものなのか。

   経験者にかかった金額(総額)を聞いたところ、平均93万円だった。また全体に許容できる金額を聞くと、不妊治療経験ありの人(118万円)に対して、妊活経験ありの人(61万円)、不妊治療も妊活も経験なしの人(66万円)は大幅に低いことがわかった。

   不妊治療経験ありの人の中には500万円以上と回答する人もいた。今は身近な問題ではないとしても将来的に子どもが欲しいと考えている人は、こうした知識を持っておくことに越したことはないだろう。

注目情報

PR
追悼