日常点検で自動車の安全確保を 無料でマイカー点検行うイベントも

   日本自動車整備振興会連合会(日整連)は2019年9月の1か月間と地域事情に応じた1か月間、「マイカー点検キャンペーン」(自動車点検整備促進全国キャンペーン)を実施する。

   自動車の適切な点検・整備の実施を促進し、自動車の事故防止を図ることが目的で、1986(昭和61)年から毎年実施している。今年のスローガンは「新しい 気持ちで出発 マイカー点検」だ。

日整連・マイカー点検キャンペーンのキャラクター、てんけんくん
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3ステップ、5~10分でできる「日常点検のチェック箇所」

   通勤や買い物、家族や友人とのキャンプやレジャーなど、自動車で移動する機会はさまざまだ。安全確保のために、自動車を点検・整備し、適正な状態に維持することと、定期点検を実施することが、道路運送車両法等により義務付けられている。では、どのように日常点検を行えばよいか。日整連ではウェブサイトや冊子「My Car Hand Book」で、ユーザー本人が手軽にできる点検内容として「日常点検のチェック箇所」を3ステップで紹介している。

   まず「エンジンルーム」。中を覗いて、(1)ウインド・ウォッシャー液の量、(2)ブレーキ液の量、(3)バッテリー液の量、(4)冷却水の量、(5)エンジンオイルの量、をそれぞれ点検する。次に車のまわりを回って、タイヤやランプに異常がないかをチェックする。具体的には(1)タイヤの空気圧、(2)タイヤの亀裂・損傷および異常な摩耗、(3)タイヤの溝の深さ、(4)ランプ類の点灯・点滅およびレンズの汚れや損傷、を見る。

   最後に運転席に座って点検する。手順としては(1)ブレーキ・ペダルの踏みしろおよびブレーキの効き、(2)パーキング・ブレーキ・レバーの引きしろ、(3)ウインド・ウォッシャーの噴射状態、(4)ワイパーの拭き取りの状態、(5)エンジンのかかり具合及び異音、(6)エンジンの低速及び加速の状態、を確認する。3ステップ、15項目の点検にかかる時間は5~10分程度で、1か月に一度、長距離走行前や洗車時などに行うのが一般的だ。

   なお、日常点検の実施方法やタイヤ交換方法、タイヤチェーンの装着方法については、各都道府県自動車整備振興会が無料実施する「自動車点検教室」で実際に学ぶことができる。このイベントでは、マイカーの無料点検、自動車に関する相談受付、キャンペーン・ツールのプレゼントなどを実施する。そのほか、ラジオやウェブサイト、コンビニエンスストアの店内を活用し、点検・整備の必要性、保守管理の大切さをPRする広報活動も行っていく。

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