値上げのおかげ?全米「夏の映画」の興行成績は新記録

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   5月初めの「スパイダーマン3」から始まり9月3日のレイバーデーで終わった全米夏の映画興行成績は、最終週で思わぬ「ハロウィーン」が3,100万ドル(35.6億円)を売り上げ、トータル42億ドル(4,872億円)の新記録を打ち立てた。記録は2004年の39億ドル(4,524億円)だからハロウィーン分だけ上乗せしたことになる。

(C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
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「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」は「スパイダーマン3」と並んで夏の映画を盛り上げた

   だが一概に喜べない。売り上げが伸びたのはチケットの値上がりのためだからだ。入場者数だけで見ると、今年の6億1,000万人は2002年の6億5,300万人に追いつかない。

   実際、チケットの平均料金は今まで最高の6.85ドル(789円)だ。日本の平均入場料はシネコンプレックスの競争で毎年下がり、去年が1,233円だから、だいぶ日米の差が縮まったと言える。全米の映画興行の年間売り上げは1兆1,500億円位なので、4割以上を夏で稼ぐわけだ。

   翻って日本の夏映画は、去年のような「ゲド戦記」や「日本沈没」などのヒット作が無い邦画が足を引っ張って20%近いマイナスになっている。洋画は「ハリポタ」や「パイレーツ」で健闘して4%弱に留めているのだが。

   今年の全米の好成績は、普通8月に中だるみがあるのに「ボーン・アルティメイタム」と「スーパーバッド」の好成績でそれが無かったことが要因である。これからは感謝祭(11月の第4木曜日)までお休みをしてB級映画で繋ぎ、そこからクリスマスまでの興行に大作を注ぎこむ。勿論アカデミー賞狙いの映画はこの時期に続々登場する。

   ミュージカルの夏の陣も映画同様に成績は良く、メモリアルデー(5月の最終月曜日)からレイバーデーまでの14週間で、2億6,180万ドル(304億円)を売り上げている。昨年より2,400万ドル(27.6億円)も良い。これはリバイバルの「グリース」の貢献が大きい。7月末から1か月と1週間で420万ドル(4.87億円)を挙げている。

   タイトル別に見ると

1位   ウィキッド2,180万ドル(25.3億円)
2位   ライオン・キング1,890万ドル(21.9億円)
3位   ジャージー・ボーイズ1,810万ドル(21億円)
4位   メリー・ポピンズ1,740万ドル(20.1億円)

   というランキングになっている。

恵介
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