2018年 7月 18日 (水)

いま一番再生され一番危ない映像―米大使殺害まで起きたムハンマド映画

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   動画サイトのユーチューブには日々ありとあらゆる種類の動画が掲載されているが、複数のタイトルで合計1700万回以上、再生されている「イノセンス・オブ・ムスリムズ」という映画(または動画)はおそらくユーチューブ史上でもっとも物議を醸したもののひとつである。

   この映画は米国人によって製作されたとされる。上映時間は2時間ほどだというが、商業劇場で上映されるような映画ではなく、実際に本編を見た人はごく少数と思われる。もっぱらユーチューブで公開されている約14分のダイジェスト版(予告編)動画が知られている。

米政府もユーチューブに動画削除の働きかけ

   映画の予告編がエジプトのテレビ番組で紹介されて、イスラム教徒の間で存在が知られるようになり、イスラム教においては映像化することも禁止されている預言者ムハンマドの半生を冒涜的に描いているとして、反発が広まった。その後、エジプトやリビアで反米デモや米公館の襲撃事件が起き、リビアでは米大使ら4人が殺害された。

   この動画をめぐっては、米政府がユーチューブを運営するグーグルに対して、動画を削除できないか確認を求める異例の事態になったが、グーグル側は掲載ガイドライン違反はないとして掲載を続行している。

   「表現の自由」とガイドラインを尊重した形のグーグルは一方で、エジプト、リビアなど一部のイスラム教国でこの動画を閲覧不可にする「超法規的措置」を取ったといい、その対応は一貫性を欠いているようにも見える。そうした騒ぎと揺らぎのなかで、動画は今も再生数を伸ばしている。

ボンド柳生

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