8月FX売買高は3~5割増 超円高で規制強化もどこ吹く風

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   外国為替証拠金取引(FX)の2011年8月の売買高は、7月に比べて3~5割程度増えそうだ。

   8月1日から証拠金倍率(レバレッジ)の上限を50倍から25倍に引き下げる規制強化が導入され、「取引が敬遠される」とも予想されたが、為替市場は予想外に荒っぽい展開。為替差益を狙う個人投資家には望ましい環境となったからだ。

値動きが激しかった上旬の取引が活発

「8月の店頭FXの売買高は26日までの段階で、既に7月より3割超増えて5000億円強に達しています。規制強化の影響はほとんどない」

   驚きを持ってこう話すのは、FX仲介大手の松井証券の広報担当者。特に円の値動きが激しかった上旬の取引が活発で、政府・日銀が円売り介入に踏み切った4日には、取引量が通常の4倍程度に膨らんだという。また、同社の取り扱う大証FXの取引も8月に前月比6割増という。

   「外為どっとこむ」など他の業界大手も、8月は1日当たりの売買高が軒並み前月比5割程度増えているという。「規制強化で8月は7月に比べて1~2割は減るのではないか」(関係者)と見られていただけに、予想外の活況ぶりだ。

   FXは少ない元出で多額の為替取引ができるのが魅力とされている。例えば100万円の取引でレバレッジが50倍なら、必要な証拠金は2万円で済む。株の信用取引が3倍程度であることを思えば、「低コスト・高レバレッジ」。長引く日本株低迷と超低金利下で資産運用先を求める、「ミセスワタナベ」と総称される日本の個人投資家が、2000年代半ばから殺到し、市場が拡大した。

8月下旬には落ち着きを取り戻す

   しかし、当然ながら巨額損失を抱える利用者も続出。このため金融庁は10年8月にレバレッジ上限を50倍、11年8月には25倍に引き下げる規制強化を決めた。

   2010年8月には、店頭FXの売買高が、規制前の7月の162兆円から109兆円に急減した経緯もあり、規制強化の影響が注目されていたが、結果は急増だった。

   円相場は日本の財務省財務官の「頻繁に介入しない」などの不規則発言」もあり、8月19日に過去最高値の1ドル=75円95銭をつけたが、8月も下旬になると、1ドル=76円台後半の円高水準でやや膠着状態となっている。注目された26日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演も、金融緩和の具体策に踏み込まなかったことから、円が最高値を更新する展開にはならず、1ドル=76円67~69銭といくぶんの円高でこの週の取引を終えた。

   FX取引も8月下旬には落ち着きを取り戻している。ミセスワタナベにとって、政府の為替介入による一時的な円安は「利益確定」でさやを抜く貴重な機会だが、足元では介入観測も後退。「積極的にドルの持ち高を増やせない」と見る向きもあり、活発な取引が続くかは不透明だ。

インヴァスト証券

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