増え続けるスマホの不正アプリ 情報流出防止のために「3か条」守れ

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   米グーグルが開発した基本ソフト(OS)「アンドロイド」向けの不正アプリで、違法に個人情報を入手していたとして2012年10月30日、5人が逮捕された。

   スマートフォン(スマホ)の普及が進み、不正アプリによる情報流失が後を絶たず手口も巧妙化している。アンチウイルスアプリの導入といった、基本的な対策の徹底が急務だ。

ウイルスチェックしていると見せかけて情報盗む

アプリのダウンロードには細心の注意を
アプリのダウンロードには細心の注意を

   不正指令電磁的記録供用容疑で逮捕された5人は2012年3月、グーグルのアプリ配信サイト「グーグルプレー」上に「ぴよ盛りthe Movie」という、実在するゲームアプリに似せた不正アプリを公開し、これをダウンロードした女子大生のスマホから電話帳の個人情報を不正に抜き取った疑いがもたれている。

   人気ゲームの題名の後に「the Movie」と付けてつくられた不正アプリは50種類に上るとみられる。これまでに9万人がダウンロードし、情報漏えいは1100万件を超えて過去最大となる見込みだ。

   不正アプリは、利用者が気付かないうちに情報を抜き取る。手口はさまざまだが、アプリをダウンロードするとほぼ同時に、スマホの電話帳に保存されているデータが外部サーバーに流れてしまうものがある。10月23日放送のNHK「あさイチ」では、偽のウイルス対策アプリの例が紹介された。スマホにインストールして起動させると、あたかもウイルスチェックしているような画面になるが、実はこの間にスマホ内のデータを盗んで外部に移しているのだという。ウイルススキャンどころか個人情報を抜き取る、とんでもないツールだ。

   数も増えている。セキュリティー会社、トレンドマイクロの2012年10月23日の発表資料によると、2012年7~9月期でアンドロイドの不正アプリは全世界で累計17万5000種を超えた。4~6月期末時点では2万8000種だったため、直近の四半期で急増したことになる。

   調査会社コムスコア・ジャパンが2012年8月20日に発表した、同年4~6月の国内携帯電話調査によると、スマホの利用者数は全携帯電話利用者の23.5%にあたる約2400万人。OS別にみるとアンドロイド搭載端末が64.1%と最多だ。アンドロイドの場合、アプリ配信サイトを開設しているのはグーグルだけでなく、端末メーカーも独自のマーケットを運営している。便利な半面、不正アプリを取り込む経路も増えることとなる。

スマホでウイルス対策怠っているケース多い

   不正アプリをスマホに入り込ませないために、総務省は「情報セキュリティー3か条」を周知している。

   まずはOSの更新。アップデートの通知が届いたら、速やかに最新版を入れる。次にウイルス対策ソフトの利用。前述した不正なアンチウイルスアプリもあるので、携帯電話会社などから提供されている端末モデルに応じたものを使うとよい。最後にアプリの入手方法に気をつける。配信元の中には、安全性の事前審査を十分行っていないところもあるため、怪しげなサイトは避けて公式サイトのように信頼できる提供先を利用する。

   アプリをインストールする際、スマホの画面に表示されるメッセージにも注意が必要だ。「このアプリに許可する権限」として「個人情報・連絡先データの読み取り」を求めてきたら、疑ってかかった方がよいだろう。長々とメッセージが表示されても、根気よく最後まで読むのが無難だ。

   どれも、ごく当たり前の内容にみえるが、パソコン(PC)では気をつけていてもスマホでは守られていないケースが多いようだ。10月31日付の産経新聞朝刊によると、PCのウイルス対策ソフト導入率は60%を超えるが、スマホとなると無料版ソフトでも27%、有料版に至っては3%の導入に過ぎないという。危機意識の低さが、不正アプリを呼び込む引き金になっているのは否定できない。

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