「震災コンクリートがら」を利用した海岸堤防【福島・いわき発】

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   新舞子の夏井川河口右岸で、新しい「海岸堤防」づくりが行われている(=写真)。震災コンクリートガラを生かした、日本初の取り組みだという。


   7月中旬に、いわき市文化センターで夏井川水系河川改良促進期成同盟会の総会が開かれた。流域の関係行政区の住民の一人として出席した。席上、海岸堤防の工事を手がける県いわき建設事務所の職員が事業の中身を説明した。


   わが家から夏井川河口まではざっと5キロ。水源の山陰で生まれ育ち、下流の平野部で暮らしている身には、夏井川は文字通りの「母なる川」だ。ふるさとの山に降った雨が流域を潤し、役目を終えて海に帰る姿を、ときどき出かけて眺める。この夏はしかし、酷暑ですっかり足が遠のいていた。


   先日、四倉港にある道の駅で買い物をした帰りに、夕涼みを兼ねて松林を貫通する新舞子の海岸道路をドライブした。夏井川河口に架かる磐城舞子橋に出ると急に風景が開け、左斜め前方に階段状の長い壁が見えてきた。これが、震災がれきを利用した防波堤か――話を聞いて興味を抱いてから1カ月余、海岸堤防はあらかたできあがっていた。


   期成同盟会の総会で聞いた内容と、建設事務所のHPで確かめた中身を重ねると、海岸堤防は高さが7.2メートル、長さが920メートルだ。震災から満2年の3月11日に着工し、8月9日に主材料であるCSG(セメンテッドサンド・アンド・グラベル=コンクリガラにセメント・水を練り混ぜたもの)の打設を終了した。10月には完成する。


   全国の標高は東京湾の平均海面が基準になっている。海岸堤防の高さ7.2メートルもそれに基づく。現在の堤防より1メートル、地震に伴う地盤沈下分50センチを加えて、1.5メートル高くなった。


   それよりなにより、夏井川の大問題は河口が閉塞していることだ。地盤沈下によって波の押す力が強くなった。このため、閉塞幅は狭まったものの、高さが増した。排水ポンプもフル稼働の状態らしい。


   河口開削は、工事としては極めて単純なものだろう。しかし、それでも自然はままならない。リサイクルの海岸堤防を評価しつつも、夏井川の河口に立てば、つい自然と人間の関係について思いをめぐらせてしまう。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
■ブログ http://iwakiland.blogspot.com/

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