サントリー「角」32年ぶり値上げの衝撃 ハイボールと「マッサン」でウイスキーがなくなる日

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   ウイスキーの値上げが止まらない。その波はサントリーの「角」や「オールド」といった定番の人気ブランドにも及んできた。

   ウイスキーブームを巻き起こしたNHK連続ドラマ「マッサン」は2015年3月に放送が終了したが、ウイスキーの原酒不足は依然続いている。度重なる値上げに、ファンの悲鳴が聞こえてくる。

  • 人気のサントリー「角瓶」、32年ぶりの値上げへ(画像はサントリーのリリースから)
    人気のサントリー「角瓶」、32年ぶりの値上げへ(画像はサントリーのリリースから)

16年4月以降、9ブランド33品目を値上げ

   サントリーホールディングスが値上げするのは、「角瓶」や「オールド」「ローヤル」「スペシャルリザーブ」「響 JAPANESE HARMONY」の国産ブランドと、同社が買収した米ビームサントリーの主力バーボン「ジムビーム」や「メーカーズマーク」「ザ・マッカラン」「バランタイン」の輸入ブランドの、9ブランド33品目。「角瓶」や「オールド」などは2016年4月1日出荷分から、「ジムビーム」は16年7月1日出荷分から値上げする。

   「角瓶」(700ミリリットル)の希望小売価格(税別)は、現行より176円引き上げて1590円。値上げ幅は12.4%。「角瓶」の値上げは1984年5月以来32年ぶりで、2016年4月の値上げにあわせてパッケージも刷新する。

   この他、「オールド」が1680円から 1880円(値上げ幅は11.9%)に、「ローヤル」は3000円から 3360円(12.0%)に値上げ。また、輸入ブランドの「ジムビーム」を1390円から1540円(10.8%)に、「ザ・マッカラン 18年」が2万2000円から2万7000円(22.7%)、「バランタイン 21年」は1万8000円から2万円(11.1%)に値上げする。

   値上げ幅は9.4~25.0%で、最も大きかったのは「響 JAPANESE HARMONY」(4000円から5000円に値上げ)だった。

   ここ数年、「ハイボール」人気や「マッサン」効果、さらには海外での国産ウイスキーの評価の高まりを受けて、ウイスキー市場は拡大を続けている。

   サントリーHDは、こうしたウイスキーブームによる需要拡大に対応するため、蒸溜釜や貯蔵庫の増設など、100億円を超える設備投資を進めてきたが、それでもなお消費者からの需要に十分に応えられない状況が続いている。こうした製造コストの上昇を、価格に転嫁することにしたという。

   加えて、もう一つの値上げの理由には、原酒不足がある。「ウイスキーには長期熟成が必要です。最近のブームで消費量が大きく伸びていることもあり、このままのピッチで売れていくと、原酒不足や品質が落ちてしまうといった懸念があります。いいウイスキーを継続的に提供できるよう、需給バランスの適正化を図る意味でも値上げさせていただきました」と、説明。値上げによって、売れ行きを調整しようというわけだ。

   「マッサン」のモデルとなったニッカウヰスキーでは15年8月末、やはり原酒不足で高級ウイスキー「余市」などの販売を終了している。

1年前にも高級ウイスキーを先行値上げ

   じつは、サントリーHDはちょうど1年前にも、ウイスキーの値上げを発表していた(実施は15年4月)。対象は6ブランドの39品目。国産ブランドの高級ウイスキー「山崎」や「白州」「響」を20~25%値上げ。また、輸入ブランドの「ザ・マッカラン」「ラフロイグ」などの一部を約17~25%値上げした。

   「山崎 12年」は7000円から8500円に、「響 17年」は1万円から1万2000円になった(いずれも、税別)。

   ただ、このとき「角瓶」や「オールド」などの普及品や、エコノミークラス(低価格帯)の「トリス」の価格は据え置いた。それを今回、「トリス」を除いて、1年遅れで値上げに踏み切ったというわけだ。

   また、輸入ブランドは2014年に一部値上げしたが、仕入れコストがさらに上昇したという。

   アルコール飲料の中にでは、ビールや発泡酒などの需要減が止まらない一方で、ウイスキーだけは伸びが顕著だ。サントリーHDによると、2015年1~12月の出荷量は、ウイスキー事業全体で前年比13%増。736万ケース(1ケース、角瓶700ミリリットル×12本)を見込んでいる。

   とはいえ、今度ばかりは売れ筋の「角瓶」や「オールド」といった、消費者が手に取りやすいブランドの値上げだけに、その影響も小さくないことが予想される。ようやく上向いてきた市場に、水を差す可能性もあるかもしれない。

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