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夫が公務員を退職 不安な私に放ったひと言に唖然......

   私の夫あっきんは、33歳で突然公務員を退職。妻である私が出した退職の条件は、第1回の記事で書いたとおり、「3年間で5000万円貯めること。」。この条件をクリアできるかはさておき、日々暮らしていかなければならない。

   子供たちはどんどん成長していく。目の当たりにしたのは、これからは私の収入だけで生活していかなければならないという現実。そう、私が一家の大黒柱になったのだ。

  • 収入が半分。生活を見直さなければ......
    収入が半分。生活を見直さなければ......
  • 収入が半分。生活を見直さなければ......

無職、収入減...... なのに夫はテニススクールへ通った

   公務員の夫と銀行員の私の世帯年収は、1000万円を超えていた。住んでいる地域は関西の郊外。生活水準はそれほど高くはないので、十分に余裕がある生活をおくっていた。お互いの両親も共働きだったので、私が仕事をすることへの理解もあり、子供たちへのサポートも万全。このまま共働きを続けていくつもりだった。

   ところが、夫は突然公務員を辞めた。

   詳しくは「『公務員を辞めたい』突然、そう言った33歳夫 妻が出した条件は!?」(J-CAST会社ウォッチ 2019年7月3日付)。

   そして、収入が半分に。生活を見直さなければ、お金が足りなくなってしまう!

   私はとても不安になった。まずは節約できることはないかと考えた。そして、夫に切り出した。

「これからは趣味も減らしたら? 週2回のテニススクールとスイミングも、ちょっとは休会とかしたら?」
「えっ? 何で辞めなアカンの? オレの唯一のストレス発散の場やのに。」
「......」

   正直返す言葉もなかった。心の中で、「いやいや、そもそも仕事のストレスの発散のために行ってたやん。仕事辞めたらストレスもなくなるし、発散するものがなくなるんちゃうの?」

と、言い返したかったが、ガマンした。

   この返事でわかったことは、夫は今までの生活を変えようなんて、まったく考えていなかったということだ。

私が一家の「大黒柱」なのだ!

私の夫は公務員を本当に辞めた
私の夫は公務員を本当に辞めた

   幸いにも、今まで貯蓄と投資はしっかりしてきた。ある程度の資産は持っている。だから夫は今の生活をそれほど変えなくても、なんとかなると考えていたようだ。

   今ある資産を元手にして運用することもできる。そして新しい仕事で、いずれは今まで以上の収入を得ることができる。と、なぜか自信だけは持っていたようだ。

   夫を変えることはできない。それは公務員を辞める話し合いのときに十分わかった。私が感情的に詰め寄ったとしても、喧嘩になるだけ。喧嘩をしても意味がない。そこで考え方を変えることにした。

   私にできるのは自分の収入を増やすこと。子育てのために残業はしないようにしていたけれど、これからは残業もして、給与アップのために管理職を目指そう。私は1年間無我夢中で働いた。

   結果、ストレスで体重は5キログラムも増加。顔にはブツブツができて治らなくなり、皮膚科で治療することに。こんな生活を定年まで続けなければならないかと思うと、ゾッとした。

   この時はじめて、夫が仕事を辞めたいと言った気持ちがわかった。ストレスを抱えながら定年まで公務員として働き続ける自分の未来を描くことができなかったのだと思う。

   でも、辞めたいと思っても、本当に辞めることはなかなかできない。家族がいて、生活をしていくためには収入が必要だ。転職をして収入が減ってしまったら、辞めなければよかったと後悔するかもしれない。新しい職場でもきっとストレスはあるだろう。

   そんなふうに考えていたら、結局、今の職場でガマンして働き続けるほうが、まだマシだという結論になるのがふつうだ。

   でも、私の夫は本当に辞めた。

夫は私が好きな「ハイリスク商品」だった

   今だから思うことがある。

   あのとき、テニススクールを辞めて節約しようと考えるくらいなら、そもそも公務員を辞めることはなかったはずだ。夫の頭の中は、どうやったら今以上の収入を得ることができるかしか考えていなかった。

   結局、テニススクールには今も通い続けている。本来なら、一たんは辞めて収入が安定してから、また始めたらいいと思う。でも、公務員という仕事を辞めたからには、頑張らなければならないというプレッシャーもある。そのプレッシャーに潰されないためには、楽しみも必要だったのだと思う。

   結婚も、投資と同じ側面があると感じた。収入はそれほど高くなくても、安定した職業の人を選ぶのか。それとも今は収入が少なくても、今後大きな収入が期待できる職業の人を選ぶのか。

   そういえば、私は投資でも高リスク商品が好きだった!

   そう考えると、このような結果になるのも、どこか納得できるものがある......。(ひろこ)

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