KEEPONRISING,CHANGETHESTREAM2007年12月5日発売/2625円/GGMG-0002マイトガイレーベル往年の、といっては失礼にあたる。今も現役バリバリで歌に舞台に活躍を続ける、小林旭が若いミュージシャンとコラボしニューアルバムをリリースした。それも自分のレーベル「マイトガイ」を立ち上げインディーズから発売すると聞いて聴かずにはいられなくなった。小林旭の名は、今の40歳代以上の人にはすぐわかるだろうが、20歳代、30歳代となると「誰それ?」という答えが返ってくる。昭和20~30年代にかけては、まだ敗戦の影響が残る時代で、庶民の唯一とも言える娯楽は映画だった。時代劇の東映、文芸路線の松竹と大映、喜劇とSF物の東宝、そして活劇の日活、ちょっと色っぽい新東宝とそれぞれが特色あるモチーフで映画作りを競い、それぞれにスターがいた。その日活の大スターに石原裕次郎がいたのだが、石原と並び称された大スターこそ、小林旭だった。小林の主演した渡り鳥シリーズ、流れ者シリーズ等々は日活の金看板だった。当時、歌も歌える映画スターはそれほどいなかったのだが、小林は歌った。それも今聞いてもまったくお洒落で、カッコいい歌だった。「ダイナマイトが百五十屯」、「自動車ショー歌」、「恋の山手線」などは今聞いてもロックだ。言葉としてのロックはまだ存在しなかったが、基本的に印象はロックだった。もちろん歌謡曲もあり、「北帰行」、「さすらい」などの哀愁漂う歌もあったが、小林の真骨頂はややキーの高いその歌声と相まって、聴く者に他の歌手とはまったく違った印象を与えたのだ。ラジオから流れる小林旭は、ひたすらカッコ良かった!その歌声が、すべて新録で聴けるのがこのアルバム。信じられるだろうか? 小林旭は今年69歳である。にもかかわらず若い頃に歌っていたキーとまったく同じキーで歌っているのだ。新曲もある。1曲目はアニマルズの「朝日のあたる家」。腰を抜かすほどの素晴らしさだ!【KEEPONRISING,CHANGETHESTREAM 収録曲】1.「朝日のあたる家」2.「折紙人生」(アルバム・ヴァージョン)*3.「ダンチョネ節」4.「アキラの人生学校PART1」*5.「ダイナマイトが百五十屯」6.「あれから」7.「風の旅人」8.「琵琶湖周航の歌」[BonusTracks]9.「ダンチョネ節」(ver.GR)10.「朝日のあたる家」(ver.GR)11.「あれから」(toYuandforYou)*新曲
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