2024年 5月 3日 (金)

フルハイビジョンが当たり前の ビデオカメラに、あえて異議アリ!

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ビデオカメラの「最新録画規格」は使いにくい

   前回のHDD&DVDレコーダーの稿で、圧縮効率に優れるH.264コーデックを採用した新しい録画規格「AVCREC」を、注目の"旬"の機能として紹介した。松下電器によれば、フルハイビジョン映像が従来の最大4倍の時間、記録できるというものだ。

   じつは、ビデオカメラにもAVCRECによく似た「AVCHD」規格を採用するものが増えている。両者の一番の違いは、デジタルテレビ放送を録画するための著作権保護機能の有無で、ビデオカメラ用のAVCHDには保護機能がない。その他はほとんど似たようなものと言って差し支えないだろう。しかし、HDD/DVDレコとビデオカメラでは、似たような機能でも、だいぶ話が違ってくる。

   HDD/DVDレコは、他人が制作した著作物を内部で録画、再生するのが主な用途。誰かにコピーを渡したりする機会は限られ(限らされ)ており、自己完結型の、孤独なモンロー主義的デジタル製品なのである。従って、互換性の重要度は比較的低い。

   一方、ビデオカメラは、ネットワーク的に使う可能性のある製品だ。録画の対象は子供の成長過程であったり、旅行、趣味・サークルなどで、たいていは撮影者が著作権者。撮影物を両親や友人・仲間にDVDで渡したり、どこか別の場所で上映したりする機会も少なからず想定される。

   ところが、AVCHDをDVDに焼いてみても、対応する再生機は少ないし、パソコンでも対応する再生ソフトは限られてしまう。ビデオカメラの性質、使われ方――他者、他機器とのネットワーク――という視点で見るとAVCHDは弱点が多い。自己完結のHDD/DVDレコとは違って、ビデオカメラでは、この新規格のありがたみが減じてしまう。

虎古田・純

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