2021年 6月 17日 (木)

期待外れのグーグル3D空間 「大企業病」の兆候なのか?

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   インターネット検索のGoogle(グーグル)といえば、一般的には革新的な新興企業というイメージだろう。しかし、IT業界の先端を行く人のなかには、すでに古い既成勢力だという見方もあるようだ。グーグルはネット界の「マイクロソフト」ではないか――。豊富な資金力を持つ巨大企業であり、あるジャンルで独占的な立場を築いた上で、その他の何にでも手を突っ込みたがるというわけだ。

   たとえ拡大路線にあっても、革新的な要素は変わりないと筆者は見ているのだが、さて、そんな米グーグルに2008年7月8日、また新たなサービス「Lively」が加わったという。

グーグル版「セカンドライフ」という触れ込みだが…

Livelyのアバターは全般的にカジュアルで、違和感は少ない
Livelyのアバターは全般的にカジュアルで、違和感は少ない

   Livelyは3D仮想空間、仮想世界などと呼ばれるサービスだ。ユーザーのアバター(分身)がバーチャルな3D空間に暮らして、他のユーザーとコミュニケーションする、オルタナティブな世界。代表的なものにSecond Life(セカンドライフ)があるが、今回の報道でも、Livelyはセカンドライフへの対抗だとか、グーグル版セカンドライフといった触れ込みである。

   一口に「仮想空間」と言っても様々あるが、セカンドライフは、とりわけスケールが大きい、意欲的な実験空間になっている。そこでは専用の仮想通貨が流通し、自分の土地を持ち、家を建てたり、カネ儲けの仕事に精を出し、余暇に娯楽を楽しんだり、買い物、結婚――実生活でできることはほぼ可能だし、実生活だからできないことも可能だ。

   ところで、独創性があり、情報を網羅的に統合する、大規模なサービスをやっているという点では、グーグルも、ある種「セカンドライフ」的だと言えるのではないだろうか。2007年にはネット界隈で大きな話題となったセカンドライフ、仮想空間全般も、その後は停滞気味。それだけに筆者としても、グーグルと仮想空間の豪華な初顔合わせに期待したのたが……。

虎古田・純

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