2024年 4月 19日 (金)

パリで好評開催 「禅 見本市」 来場者が期待したものは?

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   今月の1日から5日間にわたり、パリ17区にある見本市会場で、「禅 見本市Salon Zen」が開催されたので、さっそく覗きに行くと、そこで展示・販売されていたのは、健康器具や癒しグッズの類。フランス人にとって「禅」とは一体、何なのか?

   パリ17区にある見本市施設、エスパス・シャンペレ。「禅 見本市Salon Zen」の会場内に並ぶブースで展示・販売されているのは、マッサージ機、快眠枕、磁気ネックレス、ハーブティ、自然派サプリメント、お香、ヒーリング音楽のCD、スピリチュアル系の本など。特設会議室では、ヨガやマッサージ、漢方薬を使ったストレス解消方法などのデモンストレーションや講演が行われていた。一体どこが「禅」なのだろう?

禅ZEN=東洋的な癒し

癒しを求めて集まる人々
癒しを求めて集まる人々

マッサージチェアは来場者に人気
マッサージチェアは来場者に人気

   実はフランスでは、禅ZEN=東洋的な癒し、精神世界と大雑把なイメージでとらえられ、かれこれ10年ほど、ZENブームなるものが続いている。オリエンタルな家具を揃え、お香を焚き、寝る前にヨガのポーズをとることで「私は、ZEN的生活を送っている」と言う人もいれば、バカンスシーズンの高速道路で大渋滞に巻き込まれ、「いらいらせずに、ZENの気持ちを保つようにしている」なんて、TVニュースのインタビュアーに答える人もいたりで、禅という言葉が軽々しく使われている観がある。もちろん、中には座禅道場に通ったり、日本まで座禅を体験しに行く求道者もいる。実際、知人の医師は1か月のバカンスを取って、九州の禅寺で座禅修行をしたし。今回の見本市の講演プログラムにも『瞑想法』、『チベット仏教』など、本格的なテーマが見受けられたが、そこに『情熱が終わった後、真実の愛を見極めるには?』なんてものが混じっていたりするのは、何でも恋愛に絡めてしまうフランスらしい。


【プロフィル】
江草由香(えぐさ ゆか)
フリー・編集ライター。96年からパリ在住。ライターとして日本のメディアに寄稿しながら、パリ発日本語フリーペーパー『ビズ』http://www.bisoupfj.comの編集長を務める。著書は芝山由美のペンネームで『夢は待ってくれるー女32才厄年 フランスに渡る』。趣味は映画観賞。

姉妹サイト
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!