「私はベルリン市民だ」のケネディ発言 そのウラにあった意図とは

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「その一言が歴史を変えた」
「その一言が歴史を変えた」

   面白い本が出版されて話題になっている。歴史上の「名言」を通して旅をするというもので、阪急コミュニケーションズから2010年7月30日に発売された『その一言が歴史を変えた』(著ヘルゲ・ヘッセ)がそれ。言葉の背景にある世界史を知ることが一つの目的だ。

   古くは、ユニウス・カエサル(紀元前100~44年)の「賽(さい)は投げられた」、ニッコロ・マキャヴェリ(1469~1527)の「目的は手段を正当化する」から、新しいところでは、ジョン・F・ケネディ(1917~1963)の「私はベルリン市民だ」、ミハイル・ゴルバチョフ(1931~)の「時代は、時代に後れる者を罰する」、サダム・フセイン(1937~2006)「あらゆる戦闘の母が始まった」といったものが取り上げられている。合わせて50の言葉は、名言・格言だけでなく、暴言や妄言、珍言までさまざまだ。この中には、ある人物が言ったと一般に思われていたことが、じつは違っていたというケースも含まれている。その一つが「時代は、時代に後れる者を罰する」であり、実際のところは、ゴルバチョフが口にした同様の言葉を、外務省報道官のゲラシモフがインパクトのある表現に変え、会見で用いたというのが真相らしい。

   訳者のシドラ房子氏は、「私が感心したのは、まえがきに書かれている著者の意図が本書で見事に実現していること」とし、「二千六百年の歴史のなかのテーマに焦点を当てて、背景を説明するとともに、歴史の流れのなかでそれがどのような意味や関連を持っていたかを理解させてくれる」と評している。

   単行本、365ページ。定価2625円。

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