2018年 7月 23日 (月)

ニッポンも捨てたもんじゃない 先端で頑張る「町工場」たち

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『世界が大切にする ニッポン工場力』
『世界が大切にする ニッポン工場力』

   トヨタやSONY、日立、東芝、新日鉄・・・と、日本が世界に誇る大企業は少なくない。だが、目立たないながらもこの国を支えている小さな「工場」も結構存在しているのをご存じだろうか。

   ディスカヴァー・トゥエンティワンが2010年8月に発売した『世界が大切にする ニッポン工場力』(著・根岸康雄)には、まるで宝石のような町工場の数々が紹介されている。同書は、「DIME」誌の連載に大幅に加筆、修正、新取材を行ってまとめられたもの。岡野工業、小林研業、ハードロック工業、モルテン、日プラ、ストロベリーコーポレーション、三鷹光器、アビー、ミクロン、菊地保寿堂、マサキ・エンヴェック、テムザック。紹介されている会社をすべて挙げてみたが、「知っている」という会社は少ないだろう。しかし、これらの会社は、小さいながらも、そのすぐれた技術で世界から高い信用を得ているのはまぎれもない事実なのだ。

   12社は、NHKの人気番組「プロジェクトX」のようなドラマチックな構成で、その歩みが紹介されている。キーマンとして登場するのは決して社長に限らず、一営業マンだったりする。

   たとえば、アビーの営業マンだった大和田哲男氏は、CASによる凍結・保管・解凍機能を開発。当初は洋菓子用だったが、のちにパンや加工食品、鮮魚・精肉、ワインなどにも、素材の持ち味をそのまま保存する技術として確立した。その元になったのは、営業マンとして現場で聞いた「声」だった。

   「痛くない注射針」の岡野工業、「iPod鏡面加工」の小林研業ほか、すべての社に世界を制するまでの熱き物語がある。

   単行本(ソフトカバー)、232ページ。定価1575円

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