2024年 5月 4日 (土)

家庭で炭酸水づくり、「環境」にも配慮 デザインにこだわった「Source」

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   家庭用炭酸水メーカーのソーダストリーム社(本社イスラエル)と輸入販売元・シナジートレーディング(本社大阪市)が、新製品「Source」を発表した。わずか数十秒で、水道水から炭酸水をつくれる装置だ。

   開発にあたっては世界的に著名なデザイナーを起用し、2012年10月30日から東京・青山で開催されている「東京デザイナーズウィーク」にも出品されている。

シンプルながら機能性を重視、「これは革命です」

東京デザイナーズウイークでの出展の様子
東京デザイナーズウイークでの出展の様子

   「Source」の使い方は簡単だ。水を入れた専用ボトルを装着し、装置の上部を軽く押すだけで炭酸水ができる。炭酸の強さは、LEDライトで示された3段階のインジケーターを見て調節する。専用シロップを入れれば、ソフトドリンクに早変わりだ。

   高い機能性に加えて、部屋のインテリアの一部にもなるような無駄のない滑らかなフォルム、電源が不要ですぐに持ち運べるなど、随所に細やかな配慮がみられる。「Source」をデザインしたのは、米国を中心に活動中のイヴ・ベアール氏。これまでに世界で数多くの賞を受賞し、その作品がニューヨーク近代美術館やパリのポンピドゥーセンターの永久所蔵品となっているデザイナーだ。本人は、「デザインにあたっては、シンプルでありながら優れた機能性を持たせることを重視しました」とコンセプトを明かす。例えば、ボトルは装着口の部分に差してセットするだけとした。さらに、「(外観を)エレガントに仕上げ、『家に置きたい』と思ってもらえるよう意識しました」。

   ベアール氏自身、これまでもソーダストリーム社の製品を愛用していた。市販の炭酸飲料のように、飲んだ後にペットボトルを捨てる必要がなく資源を無駄にしないという考え方に賛同していたからだ。同社は現在、世界43か国で製品を販売し、日本市場には2011年に参入した。国内では約600店舗で取り扱われ、販売台数は既に13万台に達している。

   「この製品は革命です」と話すのは、同社のダニエル・バーンバウム最高経営責任者(CEO)。ペットボトルの廃棄量を劇的に減らすうえ、専用シロップには健康面でも配慮したと強調する。炭酸飲料500ミリリットルあたりのコストは54円で、市販の飲料を買うよりずっと安価なのも特徴だ。

ホームパーティーや忘年会に

(左から)ソーダストリーム社のダニエル・バーンバウムCEO、同社プロダクト・イノベーション責任者のヤーロン・コペル氏、デザイナーのイヴ・ベアール氏
(左から)ソーダストリーム社のダニエル・バーンバウムCEO、同社プロダクト・イノベーション責任者のヤーロン・コペル氏、デザイナーのイヴ・ベアール氏

   家庭でいつでも炭酸水がつくれると、シーンに応じていろいろな応用がきき、例えば友人を家に招いてのパーティーや、年末に向けて忘年会でも活躍しそうだ。電源の場所を気にせず使えるので、庭でバーベキューというときにも外に持ち出してその場で飲みたい物をつくれる。子ども向けのソフトドリンクも手軽につくれる。最近では洗顔に炭酸水を使う美容法が注目されており、食事以外の面での活用も増えていきそうだ。

   バーンバウムCEOは「日本の消費者は革新的な製品を好みますが、高品質でなければなりません」と話す。1年前に参入したその日本での販売台数は、今や同期比で「どの国よりも多い」。

   新製品の「Source」には、サステナビリティー、優れた機能性、使う際の楽しさという3つの要素を盛り込んでいる。デザイナーのベアール氏は、「『Source』のように、この3つを融合させた製品が21世紀のライフスタイルを形作っていくと日本の消費者に理解してもらえれば、うれしいです」と語った。

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