2024年 4月 29日 (月)

「カミソリの歴史が変わる」 日本メーカー貝印の挑戦「スマートシェービング」とは

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   貝印は2014年3月4日、新発想のT字カミソリ「Xfit(クロスフィット)」を発表した。使い捨て式のコストパフォーマンスや衛生面での利点と、替刃式の機能性をあわせもつ「ハイブリッドレザー」だ。

「貝印Xfitが変える」

(左から)宮崎宏明氏、兼松徹氏、郷司功氏
(左から)宮崎宏明氏、兼松徹氏、郷司功氏

   ホルダー1本に替刃4個をセットとして販売される。2週間ごとに新しい替刃に交換してゆき、2か月(8週間)で使い切ったときに、ホルダーも一緒に買い換えるという仕組みになっている。

   これまでディスポ(使い捨て)とシステム(替刃式)に二分され、外資メーカーがシェアを占有していたウェットシェーバー(カミソリ)市場。貝印はこの両者の「いいとこどり」のXfitで、新たなカテゴリ「ハイブリッド型」を創出し、市場全体に一石を投じる狙いだ。

「カミソリの歴史が変わる 貝印Xfitが変える」

   4日、都内でおこなわれた発表会で、貝印常務取締役の兼松徹氏はこう言い切った。兼松氏によると、カミソリの市場規模自体は増加傾向にあるが、その実態は外資メーカーの替刃値上げによるもので、数量では微減している。さらに、同社の調査により、替刃の交換期間も長くなってきていることがわかった。この要因として、価格のことはもちろん、「替刃」探しの不便さ(=替刃迷子)があるという。

   こうした問題を解決するために考え出されたのが、Xfitのコンセプトだ。高品質ながら価格を抑え、一般的に売られている替刃式の価格の1/2という「圧倒的なコストパフォーマンス」を実現したのがポイントだ。

「多枚刃など高機能志向が高まる中、消費税増税もあって今後さらに替刃の価格が上がり、交換期間が長くなっていくと考えられます。しかし、替刃の交換頻度が下がることにより、肌への負担は増加します。お客様にはXfitを通じてこうしたストレスを感じない快適なシェービングを体感していただきたいですし、それによって、日本のウエットシェービング市場を活性化させていきたい」(兼松氏)

そり味に満足できなかったら返品OK 「非常に痛いのですが…」

   ホルダーは人間工学に基づき手になじむデザインに仕上げ、ヘッドには独自の3Dヘッドを採用。あらゆる方向に自由自在に動き、肌の凹凸に刃体がしっかりフィットするように設計した。替刃は独自の超硬刃技術"PINK"を施した高品質な日本製5枚刃を採用し、ワンプッシュで簡単に脱着できる「イージードッキングシステム」を搭載。

   品質について、貝印経営企画室室長の郷司功氏は「ありえないと思いますが」と前置きしつつ、「そり味に納得できない場合は返金するキャンペーンも7月31日までおこないます。小売さん、問屋さんを通じての返品ですので、送料ほか膨大なコストがかかる、我々にとっては『非常に痛い』キャンペーンですが、それをやっても問題ないというくらいに自信を持っている」と胸を張る。

   コンビニをのぞく全国3万店舗で売り上げ年間10億円を目指し、新たなコミュニケーション戦略として、販売後のアフターケアにも乗り出す。

   スマートフォン専用アプリケーション「HIGE LIFE」を配信し、替刃のサイクルタイムを知らせたり、Xfit購入者限定コンテンツ「HIGE KARTE」や継続的に楽しめるコンテンツ「HIGE FM」の提供を通じて、継続的なコミュニケーションをおこなっていく。また、デジタルだけではなくリアルの場での消費者とのコミュニケーションも視野に入れる。肌診断やシェービング講座などの提供を予定しているという。

   Xfitの価格は、700円(税抜き)。

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