20世紀最後の巨匠バルテュス、空前の大回顧展 没後13年、代表作「夢見るテレーズ」など100点

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   ピカソに「二十世紀最後の巨匠」と言われ、このうえなく完璧な少女像を描き続けたことで知られる孤高の画家バルテュス(1908-2001)の回顧展が2014年4月19日から東京都美術館で開かれる。代表作「夢見るテレーズ」など、多数の名品が世界中から集められ、没後13年にしてついに空前のスケールの大回顧展が実現した。

東京都美術館、京都市美術館を巡回

夢見るテレーズ 1938年、油彩
《夢見るテレーズ》 1938年 油彩、カンヴァス 150x130cm メトロポリタン美術館
Jacques and Natasha Gelman Collection, 1998 (1999.363.2). Photo: Malcolm Varon. (c) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY

   バルテュスは本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ。父はポーランド人で母は画家。パリで生まれ、独学でイタリア・ルネッサンスからフランス写実主義に至るヨーロッパ絵画の伝統を学んだ。特定の流派に属することなく、独自の具象絵画のスタイルを築き上げた。

   時が止まったかのように見える静謐な風景画。夢と現実が入り混じったかのような神秘的な室内画。とりわけ「夢見るテレーズ」などの少女をテーマにした作品は、インテリ層の圧倒的な支持を受ける一方で、モデルの扇情的なポーズなどがしばしば世間の誤解にさらされ、スキャンダラスな取り上げられ方もされた。

   作品の多くが世界各地の有名な美術館や名だたるコレクターのところに散っていることから、大掛かりな展覧会がきわめて難しい作家としても知られている。今回は1967年にバルテュスと結婚した節子夫人の全面的な協力のもとで初の大回顧展にこぎつけた。少女を描いた代表作を含む40点以上の油彩画のほか、素描や愛用品など100点以上が紹介される。とくに晩年を過ごしたスイスの「グラン・シャレ」と呼ばれた住居に残るアトリエを、在りし日の貴重品とともに再現しているのは見ものだ。

   日本でもファンが多いことで知られ、展覧会のパンフレットには、高階秀爾、坂本龍一、吉永小百合、篠山紀信、荒木経惟氏ら多数の芸術文化関係者が期待のコメントを寄せている。

   4月19日から6月22日、東京都美術館。そのあと7月5日から9月7日まで京都市美術館に巡回する。

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