2024年 4月 19日 (金)

食品業界、保有特許で他社牽制力1位は味の素 次いで雪印メグミルク、JT

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   特許分析ソフトウェアなどの開発・販売を手がけるパテント・リザルト(東京都台東区)はこのほど、独自に分類した食品業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程にで他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「食品業界他社牽制力ランキング2013」をまとめ、14年5月20日に発表した。13年に最も引用された食品系の企業は味の素で397件だった。この集計により、企業が直近の開発した技術を権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が分かる。

特許拒絶理由として引用回数をパテント・リザルトが集計

   集計によると2位は雪印メグミルクの200件、3位は日本たばこ産業(JT)の179 件。

   1位味の素の最も引用された特許は「油性基剤のゲル化剤」で、後発の特許6 件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には高級アルコール工業の2件のほか、花王、日本精工、ロート製薬など。13 年に、味の素の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は花王、次いで韓国のCJチェイルジェダン。

   2位雪印メグミルクの最も引用された特許は、「高甘味度甘味料の苦味低減又は除去剤」で、後発の特許12件の審査過程で拒絶理由として引用された。うち11件は米コカ・コーラによる出願だった。

   引用された雪印メグミルクの200件の特許を分野別にみると、栄養改善を目的とした「食品」「非アルコール性飲料」が多い。

   3位日本たばこ産業の最も引用された特許は、「CETP活性阻害剤として有効な化合物」で、後発の特許5件の審査過程で拒絶理由に。いずれスイスのエフ・ホフマン・ラ・ロシュによる出願。

   13年に日本たばこ産業の特許によって影響を受けた件数が多いのは、英仏のたばこ関連メーカーのほか富士電機、武田薬品工業など。

   特許庁に特許出願され、13年12月までに公開されたすべての公報のうち、同年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された公報を抽出した。

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