2024年 5月 4日 (土)

"撮りアニマル"増殖中か、東京動物園協会の調査では"撮り鉄"上回る...ブーム後押し、コンテスト開催中

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   動物園は家族連れやカップルでにぎわうお出かけスポットの定番だ。小さいころは生き物の生態を観察するだけで満足していたところ、大人になって新たな魅力――「写真撮影」に惹かれる人は少なくない。カメラ付携帯電話やインターネット、さらにスマートフォンなどの登場で、撮影はより手軽になり、写真はさまざまな人たちと共有して楽しむものとなっている。愛犬の写真をインスタグラムに投稿し続けている日本人の中には、アカウントのフォロワー数が200万人以上というケースもあるくらいだ。

   動物写真が好きという人はいったいどれくらいいるのか――。恩賜上野動物園や多摩動物公園など都立動物園・水族園を運営する東京動物園協会が2016年2月に発表した「日常生活における写真撮影」のアンケート結果によると、回答者の8割以上が「動物の写真が好き」と答えている。

  • アンケート調査「日常生活における写真撮影」の結果
    アンケート調査「日常生活における写真撮影」の結果
  • 「ほっとフォトコンテスト」告知サイト
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  • 「ほっとフォトコンテスト」の各賞の賞品
    「ほっとフォトコンテスト」の各賞の賞品
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動物写真好きの理由トップは「癒される」

   同調査は1月22日~25日の4日間、関東地方の1都6県に住む20~80代の男女各200名を対象に、インターネットを通じて実施された。撮影をするタイミングや使用機器、普段の被写体、いい写真が撮れそうな場所、写真を撮りに行きたい場所、動物の写真に対する感情、冬の動物園で撮りたいものなど、全部で8項目について尋ねている。

   「あなたは動物の写真が好きですか」という質問に対しては、82.5%が「好き」と答えた。次に「あなたは動物の写真を見ると、どのような感情になるかお答えください」という問いについては、71.0%が「癒される」、11.8%が「ほっとする」、9.3%が「元気となる」、5.8%が「自分も写真を撮ってみようと思う」と回答した。

   動物の写真に親しんでいる人は、日ごろからスマホやデジカメで動物を撮っているのだろうか――。「あなたは普段どのような写真を撮るかお答えください」と尋ねたところ、意外な結果が出た。

   全体の得票率1位は「風景」で63.5%だった。次いで多かったのが「人物」の58.5%。以下「食べ物・飲み物」が48.3%、「植物」が31.8%、「建物」が26.3%と続く。「動物(ペット)」は25.3%、「動物(ペット以外)」は14.8%しかいない。ただし「電車」(8.8%)よりも人気は高かった。

   動く被写体は敷居が高い――そう感じる人は案外多いのかもしれない。確かに動物は人の思い通りに動かない。近寄ったらすぐ離れる種もいれば、遠くから見守るしかない種もいる。

   それだけに最高の動物写真が撮れたときの喜びは何ものにも代えがたい。野生動物相手なら高度な撮影テクニック、そして忍耐が要求される。園内で飼育されている動物なら人になれていて、遠くに逃げだす心配もない。ケージが邪魔だったり、表情が上手く捉えられなかったりと別の難しさがあるものの、静止物の撮影に飽きたら、チャレンジする価値は十分にある。

最優秀賞と優秀賞はキヤノンの人気機種

   東京都立動物園と水族園では現在、「ほっとフォトコンテスト」を開催している。「大人の部」(中学生以上)と「子供の部」(小学生以下)に分けて写真を募集中で、大人の部の最優秀賞には「Canon EOS Kiss X8i ダブルズームキット」(1人)、優秀賞には「Canon PowerShot SX610 HS」(1人)、園長賞には「7インチタブレットPC」(7人)、佳作「動物園オリジナルグッズ詰め合わせ」(10人)、子供の部のキッズ賞には「ジャイアントパンダぬいぐるみ」(5人)がそれぞれ賞品として贈られる。

   テーマは「冬の動物園&水族園のほっとな瞬間」。応募作品は、動物写真家の福田豊文さんとコンテスト事務局が審査して、各賞を選出する。

   大人の部と子供の部は、どちらも1人1点のみ応募可能。応募できる写真は、都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園)で、16年1月7日から3月6日までに撮影されたものに限られる。

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