2019年 11月 15日 (金)

REBECCA、ふたつのライブ   
80年代の新鮮さ

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   タケ×モリの「誰も知らないJ-POP」

   今、こんな風に狂おしいばかりにキュートなパフォーマンスをする女性アーティストがいるだろうか。

   2019年10月23日に発売されるREBECCAの89年の東京ドーム公演のライブ映像「BLOND SAURUS TOUR'89 in BIG EGG-Complete Edition」を見ながらそう思った。

  • Blu-ray「BLOND SAURUS TOUR’89  in BIG EGG-Complete Edition」(Sony Music Direct、アマゾンサイトより)
    Blu-ray「BLOND SAURUS TOUR’89 in BIG EGG-Complete Edition」(Sony Music Direct、アマゾンサイトより)

ガールズバンドの先鞭をつける

   すでにこの欄では何度か書いているように、日本のポップミュージックは80年代を境に大きく変わった。一つはロックの大衆化、低年齢化である。70年代には長髪にジーンズの若者たちによるアンダーグラウンドな音楽と思われていたロックが普通の若者たちに親しまれるようになった。その頂点とも言える現象が80年代後半のバンドブームだった。

   猫も杓子もバンド、レコード会社はバンドなら何でもいいとでも思っているかのように片っ端からデビューさせていった。

   確かに、厳密に言えば、60年代のグループサウンズも最初のバンドブームではあった。

   ただ、バンドの認知度が違った。

   たとえば、最も人気のあったザ・タイガースは長髪が理由でNHKのオーディションは落とされている。エレキと長髪はご法度というのが当時の基準だった。70年代もそうだ。ロックバンドではないものの、オフコースという名前には"道を外れる"という意味がある。音楽を職業にすることは、まともな人生を捨てることとイコールだった。

   80年代後半のバンドブームはそういう例外的な若者たちによる現象ではなかった。バンドを組んで中学や高校の文化祭で演奏することが定着した。中には教師自ら音頭を取るという例も少なくなかった。

   更に特徴的なのは、それまでは客席で歓声を上げるだけだった女の子たちが「やる側」に回っていったことがある。"ガールズバンド"の登場。その先鞭をつけたのがREBECCAだった。

タケ×モリ プロフィール

タケは田家秀樹(たけ・ひでき)。音楽評論家、ノンフィクション作家。「ステージを観てないアーティストの評論はしない」を原則とし、40年以上、J-POPシーンを取材し続けている。69年、タウン誌のはしり「新宿プレイマップ」(新都心新宿PR委員会)創刊に参画。「セイ!ヤング」(文化放送)などの音楽番組、若者番組の放送作家、若者雑誌編集長を経て現職。著書に「読むJ-POP・1945~2004」(朝日文庫)などアーティスト関連、音楽史など多数。「FM NACK5」「FM COCOLO」「TOKYO FM」などで音楽番組パーソナリテイ。放送作家としては「イムジン河2001」(NACK5)で民間放送連盟賞最優秀賞受賞、受賞作多数。ホームページは、http://takehideki.jimdo.com
モリは友人で同じくJ-POPに詳しい。

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