2020年 6月 6日 (土)

池坊保子「ゴーン騒動」は日産経営陣にも責任 「周りだっていけなかった」

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「自分で自分を退く。それこそ決断」

   前回から「火鍋チャンネル」のゲストとして出演している池坊保子さん。レギュラーメンバーの西原理恵子さん、山本一郎さん、青山浩さんと火鍋をつつきながら、「トップの責任」を語り合う。日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告の話になると、「もちろん、ゴーンさんはいけないんだけど、周りだっていけなかったんだと思う」と経営陣を批判。話題は日本の大企業の劣化から、「働かないおじさん」を生み出す仕組みに及んだ。

「働かないおじさん」が生まれるワケ

   山本さんに「経営者はかくあるべき、みたいのってありますか」と問われた池坊さんは、「まずは業績を上げること。だけど、どこかで社会に還元しなきゃいけない」と答えた。ゴーン被告の過ちは、大きな業績を上げた半面、周りの人(従業員)を幸せにできなかったことだと指摘する。

   相次ぐ企業の不祥事に「日本の大企業の劣化を感じる」と山本さんが言うと、「経営陣が地位に恋々として、辞め時を誤ることが問題」と青山さん。報酬以上の仕事ができていないとわかっていながら、周囲の幹部も皆できていないのを言い訳に、「このまま桃源郷で遊んでようや」となる。それでも存続するシステムができあがっているのがまずいというわけだ。

   企業研究をしている山本さんは、組織の問題をこう分析する。「事業を回しているのは30代後半から40代のバリバリ働いている人たち。その上の世代になると、マネジメントのポストにあぶれ、現場にも戻れない人たちが出てくる。その『どうにもならない人たち』が、会社の仕組み自体をどんどんダメにしていく」。世に言われる「働かないおじさん」は、こうして生み出される。

   たまらないのは、「どうにもならない人たち」を養っている中堅層と、さらにその下で「すごい安い値段で働かされ、大したスキルも得られない」若い層だ。今回の「火鍋チャンネル」は、企業の中堅層や若者に共感できることが多いのではなかろうか。

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ゲスト:池坊保子(いけのぼう・やすこ)
特定非営利活動法人萌木理事長、学校法人医療創生大学理事。元文部科学副大臣。1996年から16年間、衆議院議員として児童虐待防止法や文化芸術振興基本法などの法案作成に関わり、教育に注力した経験を活かし、現在は自身で立ち上げたNPO法人で次世代を担う子どもたちの健全な育成をめざし活動を続けている。
西原理恵子(さいばら・りえこ)
漫画家。1964年高知県生まれ。武蔵野美術大学卒。88年、週刊ヤングサンデー『ちくろ幼稚園』でデビュー。代表作に『ぼくんち』『毎日かあさん』など。母から娘に向けた生き方指南『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』は30万部のベストセラーに。ほか、『りえさん手帖』『ダーリンは74歳』など著書多数。青山浩さんとは一緒にFXに挑戦したり、ネットの魚屋「サイバラ水産」でタイアップするなど旧知の間柄。
公式サイト:http://toriatama.net/

山本一郎(やまもと・いちろう)
情報法制研究所 上席研究員。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。IT関連のコンサルティングやコンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査を手掛ける。介護と育児の「Wケア」に奔走しつつ文筆活動もこなす。著書に『ネットビジネスの終わり(Voice select) 』『ズレずに生き抜く(文芸春秋)』など。
公式ブログ:https://lineblog.me/yamamotoichiro/

青山 浩(あおやま・ひろし)
株式会社小肥羊ジャパン元代表取締役。1973年大阪府生まれ。東京大学法学部卒。2005年、株式会社ウェブクルー代表取締役社長を経て06年小肥羊ジャパンを設立。勲五等タイ王冠勲章の受勲経験も持つ謎の実業家。何モノかは、西原さんによるウェブ漫画『青山浩と西原理恵子の太腕繁盛記』(https://www.hinabe.net/saibara/)に詳しい。
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