2024年 4月 25日 (木)

■天皇賞(春)「カス丸の競馬GI大予想」
  フィエールマンは連覇できるか?

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。コロナ問題はなかなか解決しないじぇい。人間さまは、ついにおウチから外に出ちゃいけないらしいきゃすう。つまんないんじゃないかと思うけど、でも、競馬ファンならおウチにいても十二分に楽しいはずだじぇい。今週はいよいよ春の大舞台、天皇賞(2020年5月3日、京都競馬場、芝3200メートル)だよ。昨年優勝したフィエールマンが勝てるかどうかがレースのポイントだじぇい。昨年はガジュマル爺がフィエールマンを本命◎にして見事当てたじぇい。今年も本命きゃすう。

フィエールマンの不安なところは

    ガジュマル爺 その通りじゃ。フィエールマンの2連覇はもう決まったようなものじゃ。昨年よりも出走する馬の顔ぶれがいまいちじゃから、危なげなく勝つじゃろ。春の天皇賞はGIレースの中で一番距離が長いんじゃ。距離が長いレースで大事な点といえば、血統と騎手の腕じゃ。京都競馬場の外回りコースを1週半するわけで、向こう正面からスタートして、正面のゴール前を通って、向こう正面に回って2週目に入る。そこからじゃ、このレースのポイントは。向こう正面の上り坂を進んで3コーナーを越えてペースが速くなる。3コーナーからは下り坂になっておるんじゃが、そこを一気に駆け下り、その勢いのままにスピードに乗ってゴールを目指すんじゃ。3コーナーからゴールまではほぼ4ハロン(800メートル)じゃ。普通のレースは最後の3ハロン勝負が多いんじゃが、ここは1ハロン長い。ただでさえ3200メートルと長いうえに、最後の4ハロンに耐えられるスピードも必要ときておるから、なみの馬では勝てんわけじゃ。スタミナと、長くいい脚が使えることが求められる。フィエールマンは昨年勝っておるから実績は十分。それと鞍上じゃが、昨年と同じ百戦錬磨のクリストフ・ルメール騎手じゃ。さっき言うたスタミナをできるだけ消耗しないように2周目の3コーナーの坂を駆け上り、下る。馬に負担をかけずに気分よく走らせる、「人馬一体」になれるかどうかじゃが、彼以上の騎手は他に見当たるまい。人馬ともに最高の組み合わせじゃから、負けると予想するほうがおかしいじゃろ。連覇、間違いなしじゃ。

   カス丸 ふーん、そんなに強いの?カスヨ姉さんの本命◎はキセキだじぇい。トライアルの阪神大賞典(GII、阪神、3000メートル)では、しばらくスタートもせず突っ立ったままで大きく出遅れて惨敗だったじぇい。こんなんでフィエールマンに勝てるきゃすう?

   カスヨ たしかにそうだったわね。昨年のフランス・凱旋門賞に出てからは暮れの有馬記念、阪神大賞典といずれも出遅れがあって成績が落ち込んでいるのよね。でもね、有馬記念では4着だったフィエールマンとは同タイムだったのよ。この馬はね、とにかくスタミナでは負けないわね。3歳の時は不良馬場の菊花賞を勝ち抜いて、ジャパンカップや宝塚記念では逃げてレースを引っ張り、いずれも2着に入るスピードも持っているわ。ともかく今度は何回もスタートの練習をしてるようだし、しかも鞍上がユタカちゃん(武豊騎手)になるから大丈夫よ。キタサンブラックで4、5年前には2連覇したこともあるし、いずれも逃げて勝ったんだから、キセキも逃げるのは間違いないからスタートさえ決めれば十分にいけるわよ。それにフィエールマンは有馬記念以来の出走で、まる4か月以上もレースをしてないのよ。いくら調教技術が発達したからといっても、こんなにレース間隔が空いたらカンが狂うというものよ。昨年だって、天皇賞の前には1月にAJCC(GII、中山、2200メートル)で走ってるわ。爺が言うように底力は認めるけど、競馬に絶対という言葉がないように、今回勝つまではどうかしらね。

   カス丸 カスヨさんの対抗〇はダンビュライトだよ。これまた人気薄の馬だけど大丈夫きゃすう?

   カスヨ 何言ってるのよ。カス丸も少しは競馬に詳しくなったと思っていたけど、まだまだね。ダンビュライトはかつてはクラシック候補だった馬よ。ただ、気性が荒くて難しいのよね。だから今回去勢しての初戦なわけ。ともかく能力は1級品なんだから、落ち着きが出て才能が発揮できれば、ここでも十分勝てる可能性があるわ。それに京都に強いのも取り柄なのよ。これまで京都での成績が、4戦して1から4着まで1回ずつ。つまりすべて掲示板(5着内)に乗る成績を残してるのよね。私の中では◎キセキを逆転する可能性もあるわ。

   カス丸 ふーん、爺の対抗〇はモズベッロだよ。どこがいいきゃすう?

   ガジュマル爺 これはいわゆる上がり馬じゃ。急成長した4歳馬じゃ。前哨戦の日経賞(GII、中山、2500メートル)では最終コーナー7番手から差し込んで届かずの2着じゃったが、2走前の日経新春杯(GII、京都、2400メートル)では、中団前めでレースを進めて抜け出すという安定感のあるレース運びで重賞ウイナーの仲間入りを果たしたんじゃ。今度は1枠1番から、前めにつけられれば、期待が膨らむというもんじゃ。父ディープブリランテは2012年の日本ダービー馬じゃから血統的にも魅力があるわい。

穴をあけるのはこの馬

   カス丸 次は3番手の単穴▲だじぇい。カスヨさんは、ミライヘノツバサだよ。ダイヤモンドステークス(GIII、東京、3400メートル)をビリの16番人気で勝った馬きゃすう。

   カスヨ この馬もね、若い時には有望株だったのよ。経歴もちょっと変わっているわね。まず生まれなんだけど、競走馬の多くは北海道生まれが多いんだけど、ミライヘノツバサは青森の牧場生まれね。でも、才能があってクラシック路線に乗り、皐月賞、菊花賞に出ているわ。4歳のときに屈腱炎(脚の腱が発熱したりする病気)を発症して1年半もレースから遠ざかったのね。そして復活したんだけど、若い時のようには勝てず、齢も7歳だし、いよいよ引退の二文字が見えてきたときよ。なんとビリ人気で重賞を勝ったわけ。ドラマのような馬人生だわね。そして今回3歳以来のGI挑戦というわけ。基本的には、もともと力がある馬なのよね。そしてどちらかというと長距離向き。というのも2500メートル以上のレースではしっかり走るのよ。まあ、人気はないだろうし2、3着に入ってきたら馬券的にはとってもおいしいわね。

   カス丸 へえー、なんだか応援したくなるきゃすう。爺の単穴▲はユーキャンスマイルだじぇい。

   ガジュマル爺 ユーキャンスマイルはまず血統がいいんじゃ。母ムードインディゴは2008年の秋華賞2着馬。その父ダンスインザダークは1996年の菊花賞馬。レースの翌日に屈腱炎を発症してそのまま引退したが、無事ならば、翌年の天皇賞(春)でも人気になっていたはずじゃ。ユーキャンスマイルも、2018年の菊花賞では3着。前走の阪神大賞典(GII、阪神、3000メートル)でも勝利し、長距離砲を証明済みじゃ。それにじゃ、京都コースで7戦2勝、2着2回、3着1回と相性がバツグンなんじゃ。わしの本命・フィエールマンを負かすとしたら、この馬というくらいじゃな。

   カス丸 春の天皇賞は穴馬がよく飛び込んでくるじぇい。今年はどんなのがいるきゃすう?

   ガジュマル爺 わしはまずミッキースワローじゃな。前走の日経賞(GII、中山、2500メートル)で、わしの対抗〇のモズベッロに勝っておる。2000メートル超のレースでは安定感があって、ここ3戦は掲示板(5着以内)を外しておらん。6歳馬じゃが、タフなうえに切れる脚がある。ただ、跳びが大きいので良馬場だったらいけるじゃろ。それとトーセンカンビーナじゃ。2016年のセレクトセール(当歳馬)で2億4840万円で落札された高額馬じゃな。2戦目の未勝利戦で初勝利したものの、クラシック路線に乗ることはかなわなかった。じゃが、1800メートル、2200メートルと徐々に距離を伸ばすと力を発揮しはじめ、4歳になってようやくオープンクラス入り。実績的には格下でも、秘める能力は相当なものとみておるわい。血統がいいといえば、シルヴァンシャーじゃな。父はディープインパクト。母アゼリは現役時代に米国G1で11勝、2002年には米国年度代表馬に輝いた名牝じゃ。GⅠ初挑戦じゃが、大仕事をやってのける素質は秘めておる。2019年3月までに3連勝した後の休み明けに京都大賞典(GII、京都、2400メートル)で3着。鞍上はミルコ・デムーロ騎手で万全を期しての参戦じゃ。最後にエタリオウじゃな。近走はさえないが、3歳クラッシック(2018年)で日本ダービー4着、菊花賞2着、昨年の日経賞も2着。16戦して2着が7回と、一時は「最強の1勝馬」といわれていたが、大穴をあけるとすれば、昔から言われるように、人気を落とした時の実力馬というわけじゃ。乗り替わりの川田将雅騎手がうまく能力を引き出せば、アッといわせる場面がみられるかも、じゃな。

   カスヨ 爺はたくさん挙げたわね。いったい馬券を何頭買うのかしら。わたしの推しはスティッフェリオよ。春の天皇賞といえば、とにもかくにもステイゴールドの子どもたちよ。過去10年で4回も優勝してるのよ。今回はスティッフェリオとエタリオウが産駒ね。スティッフェリオは3年前、菊花賞で14着だったんだけど、不良馬場だから仕方ないわね。まあ、ある程度後ろに対してリードをとって最後の直線を迎えることができれば、十分に残る可能性があるわよ。

   カス丸 うーん、フィエールマンが強そうだじぇい。でも休みの長さが気になるきゃすう。ここは相性のいい前哨戦・阪神大賞典を勝ったユーキャンスマイルが本命◎だじぇい。

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