「みんなどれくらい真面目に在宅ワークしてますか？」。女性向けウェブ掲示板「ガールズちゃんねる」で2020年9月2日、こう問いかけたユーザーがいる。トピックを立てた投稿主は「かなり真面目な勤務態度だった」が在宅が始まってから、だらけてしまっているという。要点を押さえて仕事をしているものの、15分寝たりご飯の仕込みをしたり、洗濯をしたりぼーっとしたりしてしまうと言い、「就業時間内100%仕事してるかというと嘘になる」と明かしている。BGMかけ、テレビ番組を流し見しつつお仕事トピックには共感の声があふれている。「家だと集中できない」という人が多いようで、「夕飯の下拵えや掃除の合間に仕事してる」、「違うことしたり仕事したりの繰返し」などの意見が目立つ。業務に支障が出ない程度に仕事を終えてこそいるが、「職場だと時間が余ったら資料整理とかしていたけど、そういう事は出来ないからティータイムをしたり」と、空いた時間を仕事ではなく休憩に当てていると告白する人もいる。また、「最近ネトフリ観ながら仕事してる時もある...その罪悪感から残業してる」と、業務中に遊んでしまっている後ろめたさから残業をしているという書き込みも見られた。現在、東京や神奈川の企業で在宅勤務をする人たちを取材した。週3回在宅勤務をしているIT業の男性は取引先との兼ね合いで午前中は業務に集中しているが、昼休みに食材の買い物に行き、昼食を作るのと同時に夕食の下ごしらえをして、「煮物などはそのまま午後勤務しながら火にかけている」そう。また勤務中に音楽をかけたり、録画したテレビ番組を流し見したりしているという。別のIT業の女性も週3回在宅勤務中だ。始業前に洗濯機を回し、仕事の途中に干したり、お昼にテレビを見ていて休憩時間をつい長く取ってしまったりしているそうだ。「家にいると、目についてしまうので家事をしがち」と語るが、在宅勤務の方が出社時より1時間あたりの集中力が上がっており、成果面では変わらないと話した。通勤時間分もバリバリ働いている人も週2回在宅勤務しているIT業の男性は「業務への身の入らなさ」ゆえに、作業時間が長期化していると吐露した。仕事に精一杯取り組んでおり、遊んではいないようだが、出社時にある「この時間までに作業を終えて、勤め先のビルから出なければならない」というタイムリミットが在宅勤務時には存在しないことが影響しているそうだ。出社時以上に仕事に打ち込んでいる人もいる。平均で週4回テレワークしている、ゲーム会社勤務の女性だ。ゲームで遊ぶのも仕事であるため、「往復の通勤時間分、さらに残業も含めるとかなり稼働していた」という。ただ、ある時「日々のルーティン業務は進んでいるが、クリエイティブな仕事の進捗が止まっている」とオフの時に仕入れるべき、自社や業界外の情報を得る量が減っていることに気づいたそう。ワーカーホリック化している自分を正すためにも、「今はできるだけオンオフを切り替えられるよう頑張っている」と語った。
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