2024年 4月 19日 (金)

■秋華賞「カス丸の競馬GI大予想」 
デアリングタクト無敗3冠なるか

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。今週と来週は、競馬界の超ビッグイベントが続けてあるじぇい。無敗3冠馬が牡(ぼ)馬(オス馬)と牝馬両方で誕生するかもしれないという歴史的レースが相次いであるきゃすう。今週はまず牝馬3冠目の秋華賞(2020年10月18日、京都競馬場、芝2000メートル)。無敗の3冠馬といえば、牡馬ではシンボリルドルフとディープインパクトが達成しているけど、牝馬は史上初だじぇい。あのアーモンドアイでさえできなかった偉業だじぇい。桜花賞、オークスと無敗で連勝してきたデアリングタクトは勝てるきゃすう? デアリングタクトを本命◎にしてるガジュマル爺に聞くじぇい。

   

デアリングタクトの不安点

   ガジュマル爺 カス丸、お前もいい時に生まれたもんじゃ。わしも長生きしてきたが、こんな歴史的レースはめったに見られるもんじゃない。先週からJRA(日本中央競馬会)も観客を入れ始めたから、今週はおおいに盛り上がるじゃろ。シンボリルドルフもディープインパクトの3冠も見てきたが、こんどは牝馬で初めてじゃからなあ。世の中も大きく変わったもんじゃ。こんな強い牝馬が出てくるとは夢にも思わなんだ。ともかく、デアリングタクトはとてつもなく強い馬なんじゃ。1冠目の桜花賞(GI、4月12日、阪神、1600メートル)では雨の中、ぬかるみの重馬場を1頭だけ別次元のスピードで駆け抜けたんじゃ。最終コーナーで前にいた11頭をごぼう抜きにした脚には、誰もが度肝を抜かれたもんじゃ。2冠目のオークス(GI、5月24日、東京、2400メートル)では、最後の直線で前の12頭をこれもごぼう抜きときた。このとてつもない強さは、歴代の牝馬3冠馬に比べても最高レベルと言っておかしくないわい。他のどんな馬よりも、3枚も4枚も上を行っておるんじゃ。負ける理由がないんじゃ。3冠達成に向けて何も不安なしじゃ。レース当日、走ることさえできれば、優勝100%間違いなしじゃ。

   カス丸 ふーん、すごい自信と興奮だじぇい。デアリングタクトを本命からはずしたカスヨ姉さんはどうきゃすう?

   カスヨ わたしは単穴▲にしたわ。たしかに、デアリングタクトは無敗の2冠馬よ。でもね、過去に2冠まできて最後の1冠に泣いた馬もそれなりにいるのよ。なかでも代表的なのがブエナビスタだわね。あの馬も強かったんだけど、2着(入線)だったわ。でもそれは理由があったのよ。京都競馬場の2000mというコースが問題なのよね。このコースは正面スタンド前からスタートして、右回りに進むんだけど、向こう正面から坂を上るのよ。第3コーナー辺りまで1ハロン(200メートル)かけて3メートル上るわけ。そして上ったと思ったら、今度はコーナーの曲がり角から下りになっていて、その3メートルを1ハロンかけて下るわけ。その後は平らなんだけど、下り始めてからゴールまでが4ハロン(800メートル)あるから、いきなり下りに任せてスピードアップすると、最後まで持たないわ。でも、スピードは出さないといけないという加減が難しいコースなのよね。馬にとっては上って下って、スピードも必要だからスタミナとスピードと両方持ってないと勝てないわね。さらに最後の直線が328メートルしかないから、直線で一気に追い抜くというのも至難の業なのね。 というところで、いまから11年前のブエナビスタのときなんだけど、最終コーナーを回ったときに前に馬が9頭いたのね。しかも内ラチ(柵)沿いに走っていたので、外に出そうと手間取ったわけ。その間にレッドデザイアという馬が先頭に躍り出て、ブエナビスタも追撃したんだけど、ハナ差届かず2着入線、しかも外に追い出す時に他の馬の進路を妨害したとして3着降着になってしまったわ。さっき爺が言ってたように、デアリングタクトは桜花賞でもオークスでも、最終コーナーを回る時に前に10頭くらい他の馬がいたのよね。ブエナビスタの時と似ているわね。京都の内回りコースは直線が短いからブエナビスタのように届かない可能性があるのよ。ブエナビスタといえば、ジャパンカップや秋の天皇賞も制した「女傑」よ。デアリングタクトは13番という外枠に入ったから、ブエナビスタのように内に入れず、ずっと外を回していればいいわけだけど、となると今度はスタミナが必要だわね。いずれにしろ、春のレースと違って直線に入る段階でもう少し前に行ってないと届かない、という危険があるわ。去年勝ったクロノジェネシスは最終コーナー5番手よ。その前のアーモンドアイ14番手、ディアドラ9番手、ヴィブロス9番手、ミッキークイーン7番手、ショウナンパンドラ5番手。2ケタはアーモンドアイだけなのよ。春の2冠で12、3番手だったからもう少し前で競馬をしないと危ないわね。まあ、だから、そうしたリスクのある馬は本命にはできないわけ。わかった?

カスヨの大穴候補は

   カス丸 うーん、でも本命◎はパラスアテナだじぇい。本当に勝てるきゃすう?

   カスヨ この馬はね、春のクラシック路線を歩まずに、こんど初めてデアリングタクトに挑戦するのよ。ここ2年は今回のデアリングタクトのように、アーモンドアイ、クロノジェネシスとオークスからの直行組が勝ち星をあげているんだけど、やはりトライアルレースを使った馬のほうに魅力があるのよね。パラスアテナの前走はね、紫苑ステークス(GIII、中山、2000メートル)よ。内枠が有利なコースなんだけど、不利な大外枠だったわ。でもね、道中は中団のポジションで、見事に2着に入ったから器用さがあるわね。京都競馬場は土曜日に天候が悪化するから、レースのある日曜日はパンパンの良馬場にはならないはずよ。これまで6戦してきたんだけど、5戦が稍重の競馬だったから、道悪はお手のもの。馬場が味方をする可能性も考えられるわ。しかも、GIIIに昇格してから、紫苑S組は好成績を上げているから、穴狙いのわたしとしては一発の期待にかけるってことね。

   カス丸 ふーん、パラスが来たら大穴だじぇい。爺の対抗〇は春にも活躍したミヤマザクラだじぇい。

   ガジュマル爺 ミヤマザクラもカスヨが嫌いなトライアルレースをスキップした組じゃ。ぶっつけ本番というデアリングタクトと同じような不安材料を抱えておるんじゃが、秋華賞で良績が目立つディープインパクト産駒じゃ。この馬はなんといってもデイリー杯クイーンカップ(GIII、東京、1600メートル)の勝利が光っておる。というのも、秋華賞は弛みのない展開が多いんじゃ。つまりレース途中で息がぬけないんじゃ。スピードとスタミナが必要ということじゃ。クイーンカップは距離が違うんじゃが、スタートから1ハロン12秒を切るようなペースで進んだレースを見事に2番手追走で勝っておるのは展開が合っておるということじゃ。しかも京都コースは、昨秋に京都2歳ステークス(GIII、芝2000メートル)で2着の実績じゃ。この馬にはぴったしということじゃな。

   カス丸 カスヨさんの対抗〇は、クラヴァシュドールだよ。この馬も春に活躍したじぇい。

   カスヨ そのとおりよ。この馬のいいところはね、どんな競馬でも上位に来ることなのね。前走のローズステークス(GII、中京、2000メートル)はスローペースに合わずに5着だったけど、秋華賞はさっき爺が言ったようによどみのないペースとなることが多いから、この馬には合うと思うわ。鞍上も継続騎乗であるところが魅力ね。

   カス丸 秋華賞は荒れないレースというイメージがあるけど、昨年は10番人気のシゲルピンクダイヤが3着になったように、ときどき人気薄の馬がくるじぇい。今年の穴馬候補はどんなのがいるきゃすう?

   ガジュマル爺 わしはまず、▲リアアメリアじゃ。前走のトライアル、ローズSではびっくりしたんじゃが、春の競馬と違って2番手でレースを進めて、きっちり勝ったんじゃ。2歳のころから、クラシックを期待された馬なんじゃが、いつも後方から追いこんでくる競馬ばかりで、昨冬の阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神、1600メートル)、桜花賞、オークスのGI3連戦では敗戦続きだったんじゃが、この悪い流れを断ち切ったわけじゃ。前走のように、デアリングタクトよりも前で競馬をすれば、ひと泡吹かせる場面も十分あるはずじゃ。父はディープインパクトで母は2013年のGIブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ勝ちのあるリアアントニアと血統は超一流じゃからな。 次は、サンクテュエールじゃな。デビュー戦を勝った後は重賞レースばかりを使ってきた実績馬じゃ。春は牡馬相手のシンザン記念(GIII、阪神、1600メートル)勝ちがある。オークスでは大外の18番枠で、ゲートを出てから終始後方でレースをしておらんかった。本来は中団より前めでレースを運べる脚質なのも今回は魅力じゃ。こちらも、ディープインパクト産駒。デビューから、クリストフ・ルメール騎手が手綱を握り続けているのも強みじゃな。最後にオークス3着のウインマイティーじゃ。前走の紫苑Sは外枠(17番枠)が響いたのか、2番人気で6着。それでも、4コーナー12番手から押し上げてきた脚は見どころがあったわい。やや重馬場の忘れな草賞(オープン、阪神、2000メートル)を勝っておるから、少々の馬場の悪化も苦にしないところがいいんじゃ。

   カスヨ わたしは、まずマルターズディオサよ。実績がありながらも春のクラシックでは掲示板(5着以内)にすら載らなかったわ。でもね、前走の紫苑Sを勝利して見事に復活したわ。次にオークス2着のウインマリリンよ。鞍上は父親(横山典弘)→息子(武史)への乗り替わりになるけど、春の勢力図が変わらなければ馬券内に入る可能性は高いわね。最後はミスニューヨーク。この馬の魅力は鞍上ね。今年2月のGI、フェブラリーステークスで16番人気ケイテイブレイブを2着に持ってきた、長岡禎仁ジョッキーに期待、というところね。

   カス丸 うーん、いろいろいるじぇい。でもここは、歴史的3冠を見てみたいきゃすう。欠点の少ないデアリングタクトが本命◎だじぇい。

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