2024年 3月 19日 (火)

■皐月賞「カス丸の競馬GI大予想」
エフフォーリア、第1冠無敗制覇なるか

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   カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。史上初の白毛馬制覇なるかどうかで盛り上がった先週の桜花賞、ソダシが見事に勝ったじぇい。ガジュマル爺が▲△◎で三連複、カス丸は◎▲で馬単がそれぞれ当たったきゃすう。なんだかんだ言っても結局、1、2番人気の堅い決着だったじぇい。今週は皐月賞(2021年4月18日、中山競馬場、芝2000メートル)。「桜花賞が堅い時は皐月賞は荒れる」と昔からいわれてきたきゃすう。その言葉どおり、大混戦の感じだじぇい。しかも、週末は雨予報。会場の中山競馬場は2月からの開催続きで今回が最終週。ただでさえ馬場は荒れてるのに、これで雨でぐちゃぐちゃになったらこの間の大阪杯みたいに大荒れになる気がするきゃすう。ここは大穴狙いのカスヨ姉さんの出番だけど、本命◎はヴィクティファルスで人気馬の一角だじぇい。

エフフォーリアの心配なところ

   カスヨ 今年の皐月賞は面白いわよ。みんな一番人気に想定されてるエフフォーリアを買ってくれるといいわね。こちらの馬券がますます美味しくなるからね。わたしはカス丸の説明通り、どんな荒れ馬場になろうと雨が降ってどんなに道悪になろうとも、普段どおりの力が発揮できる馬からいくわよ。その代表がヴィクティファルス、というわけね。2月の共同通信杯(GIII、東京、1800メートル)では、勝ったエフフォーリアからコンマ4秒差の2着だったけど、前走は3月のスプリングステークス(GII、中山、1800メートル)は雨が降る中、重馬場をものともせずに大外を回るロスがありながら粘るアサマノイタズラを差し切った点を評価したいわ。レースの流れは緩かったんだけど、かかることもなくバッチリ折り合っていたし、同じコースで200メートル延びる皐月賞は、初めての2000メートルといってもきっちり対応できると思うわ。前走のあれだけの道悪を難なくこなしたんだから、どんなに雨が降っても大丈夫よ。良馬場の共同通信杯では勝てなかったエフフォーリアにも道悪対決の今回なら逆転できる可能性が高いはずよ。

   カス丸 ふーん、「道悪の帝王」といった感じきゃすう。ガジュマル爺の本命◎はアドマイヤハダルだじぇい。これまた伏兵中の伏兵きゃすう。大阪杯でみんな外れたせいか、今回は穴狙いばかりだじぇい。

   ガジュマル爺 カス丸、わしはカスヨと違って別に穴馬を狙っておるわけじゃないぞ。いつも言っておるように強い馬を選んでおるだけじゃ。カスヨも穴狙いというならヴィクティファルスなんかの人気馬でなくて、わしのアドマイヤハダルくらいの人気薄を選ぶべきなんじゃ。わかったかのう? そのハダルじゃが、道悪はまったく問題ないとみておるんじゃ。たしかにこの間の大阪杯のようなぐちゃぐちゃの馬場は走ったことがないんじゃが、デビュー戦はやや重馬場で勝利しておる。この馬は前脚を高くあげて叩きつけるように走るんじゃが、この走法ならまず急坂がある中山に合っておるし、それと道悪にも強いはずなんじゃ。それに父があのロードカナロアじゃ。アーモンドアイと同じ父じゃが、アーモンドなんかは3歳になったばかりのシンザン記念(GIII、京都、1600メートル)で雨の中をほぼ最後方から差し切って勝っておるし、同じ父親のダノンスマッシュはこの間の重馬場だった高松宮記念(GI、中京、1200メートル)を勝っておるわけじゃから、今の荒れ馬場の中山が舞台でも大丈夫のはずじゃ。前走の若葉ステークス(オープン、阪神2000メートル)は2番人気で先行したんじゃが、上がり3ハロン(最後の600メートル)を33秒7という鋭い脚を使い、2着のシュバリエローズを3馬身ちぎっての快勝じゃった。1分59秒5のタイムは今回、皐月賞に出走するメンバー中トップなんじゃ。エリカ賞(1勝クラス、阪神、2000メートル)では、今回も人気を集めそうなディープモンスターを破っておる底力の持ち主じゃ。それにじゃ、鞍上がなんとGI請負人、クリストフ・ルメール騎手じゃ。1枠1番ともう少し外に入ったほうがよかったんじゃが、道悪はこなすじゃろうし、期待は膨らむばかりじゃな。

   カス丸 ふーん、なんだかいけそうだじぇい。その爺の対抗〇が1番人気になりそうなエフフォーリアだじぇい。雨が降っても大丈夫きゃすう?

   ガジュマル爺 本当は良馬場で走らせてやりたいんじゃが、わしは道悪でもこなせるとみておるんじゃ。というのも、この馬は跳び、つまりストライドが長いんじゃ。それで誰もが道悪には合わないだろうと言うんじゃが、一方でさっきのアドマイヤハダルの時に言ったように、追い切り(最終調教)の映像をよくみると、この馬も前脚を高く上げて走っておるんじゃな。じゃから巷間いわれているほど、道悪が合ってなくはないと踏んどるんじゃ。ともかく3戦3勝とこれまで無敗。前走の共同通信杯ではGIIIサウジアラビアロイヤルカップ(東京1600メートル)を勝ったステラヴェローチェ(5着) やヴィクティファルス(2着)、シャフリヤール(3着、次走のGIII毎日杯を優勝)といった錚々たるメンバーを寄せ付けなかったんじゃ。4コーナーを3番手のポジションから上がり3ハロン33秒4の脚を使われては、後ろからは届かんはずじゃ。この馬は先行できるうえに、末脚がケタ外れに速い、というところが凄いんじゃ。関東の若手有望株、横山武史騎手が初のクラシックタイトルをモノにするチャンスが巡ってきたわけじゃ。

   カス丸 カスヨさんは、エフフォーリアが押え△だじぇい。どこか問題があるきゃすう?

   カスヨ これはね、エフフォーリアだけじゃなくて、ことしの3歳牡馬(オス馬)全体にいえるんだけど、皐月賞のトライアル戦(弥生賞、若葉S、スプリングS)はじめ前走がことごとく前半のタイムが遅いのよ。皐月賞というのは前半が速くて後半が時計のかかるいわゆるラップ的には前傾のレースなのよ。ここ数年、前哨戦の代表格である弥生賞の勝ち馬が勝てないという状況があるんだけど、それはねラップを見れば一目瞭然なの。つまり同じコースを走っているんだけど、弥生賞はともかく前半が遅いのよ。ゆるゆる走っていて後半の上がり勝負なわけ。ところが、皐月賞は最初からペースが速いから、そんな緩いレースを勝ってきたといってもついていけないわけよ。速いペースについていったとしても、疲れて勝つまでいかないわけね。しかも前半が速くて第3コーナーあたりからもっと激しい流れになるから、瞬発力だけはあるけどスタミナのない馬は勝てないのよ。これまでだって、前哨戦で勝った馬でも馬券を外したのがたくさんいるわね。しかも今年は週末が雨予報よ。わたしは3年前に7番人気のエポカドーロが勝った時のレースに似たようなことが起きると思ってるわ。あの時も天候が悪くて、発表は「やや重」の馬場だったんだけど、実際はもっと荒れてひどい馬場だったわよ。レースは3着に粘ったジェネラーレウーノはじめ3頭がバンバン飛ばして、前半4ハロン(800メートル)がなんと47秒0、後半4ハロンが49秒7というとんでもない前傾ラップだったわ。最後は4番手に付けていたエポカドーロが勝って、上位3頭は先行馬ばかりの前残りレースだったわね。この時1番人気だったワグネリアンは中団やや後方にいたんだけど、末脚は不発で7着。2番人気ステルヴィオ、3番人気キタノコマンドールは4、5着と上位人気は1頭も馬券に絡めなかったわ。今回、はっきりした逃げ馬がいないんだけど、逃げ馬がいなくても前半のペースが速くなるのがこれまでの皐月賞よ。たとえば、雨の中、3年前のようなペースになったらほとんどの馬がついていくのが精いっぱいだと思うわ。エフフォーリアも強いんだけど、これまでのレースは良馬場で前半緩みっぱなしのレースばかりなのね。最後の末脚勝負だけのレースでは、道悪の皐月賞とは合ってないと見たほうがいいのよね。あのコントレイルでさえ、大阪杯では3着だったのよ。似たような馬場になるのは確率が高いんだから、わたしは押え止まり。だからわたしは道悪巧者でスタミナのあるヴィクティファルス。そして対抗〇はダノンザキッドよ。まあ、この馬はデビューから3冠馬候補と言われてきたわね。3連勝で暮れの荒れた馬場のホープフルステークス(GI、中山、2000メートル)を勝って去年の最優秀2歳牡馬に選ばれたわ。先行できるのが強みだし、デビュー戦でやや重の馬場を勝っているのも補強材料よ。それと追い切りでは、重馬場で最後の200メートルを11秒台で締めたのも道悪に対応できる証拠でもあるわね。弥生賞では前を追いかけることができず、差し届かずといった結果になってしまったけど、上がりは最速だったわ。ここからわかったのは、この馬は瞬発力が超一流じゃないけど、速い脚を長く使えるということね。中山に合った走りができる馬なのね。鞍上は今年GI2勝のカワタちゃん(川田将雅騎手)だから勝ち負けになると思うわよ。

   カス丸 2歳チャンピオン、ダノンザキッドも強そうだじぇい。カスヨさんの言うとおりに荒れるレースになるとすると、穴馬が気がかりだじぇい。どれが有力きゃすう?

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