EXILE橘ケンチとGENERATIONS中務裕太が日本酒愛語る 「おすすめトップ3」はこのお酒

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   搾った時、最初に取れる酒を指す「あらばしり」。その名を冠した日本酒擬人化漫画の企画原案を、EXILE/EXILE THE SECONDパフォーマーの橘ケンチさんが生み出した。

   漫画『あらばしり』(平沼紀久共同原案/タクミユウ作画)第1巻が2021年8月6日に発売したことを記念し、橘さんと、橘さんの後輩で同じく日本酒好きのGENERATIONS from EXILE TRIBE パフォーマーの中務裕太さんに、日本酒にかける熱い思いをたっぷり語ってもらった。

  • (左から)GENERATIONSの中務裕太さん、EXILE/EXILE THE SECONDの橘ケンチさん
    (左から)GENERATIONSの中務裕太さん、EXILE/EXILE THE SECONDの橘ケンチさん
  • 電子版のみだった『あらばしり』が単行本となったことで「手に取ってパラパラめくれる喜びがある」と橘さん
    電子版のみだった『あらばしり』が単行本となったことで「手に取ってパラパラめくれる喜びがある」と橘さん
  • 中務さんは「若い人に、どんどん日本酒を好きになってほしい」と語った
    中務さんは「若い人に、どんどん日本酒を好きになってほしい」と語った
  • (左から)GENERATIONSの中務裕太さん、EXILE/EXILE THE SECONDの橘ケンチさん
  • 電子版のみだった『あらばしり』が単行本となったことで「手に取ってパラパラめくれる喜びがある」と橘さん
  • 中務さんは「若い人に、どんどん日本酒を好きになってほしい」と語った

20歳から日本酒好き、ではなく

   橘さんは、全国各地の酒蔵とコラボ日本酒造りに取り組み、LDH JAPAN公式ユーチューブ内番組「EXILE 橘ケンチの SAKE JAPAN」で日本酒の魅力を発信している。

橘さん「虜になったのは、5年くらい前です。知り合いに、ある日本酒バーへ連れていってもらったのがきっかけでした。洋食のコース料理とあわせて7、8種類のさまざまな酒を食中酒として飲んだときに『こんなに日本酒っておいしいのか、すごいな!』と衝撃を受け、そこから印象がガラリと変わりましたね」

   中務さんは、橘さんの影響で日本酒に目覚めたそうだ。

中務さん「最近まであまり興味がなかったです。それまではお酒というとビールやレモンサワーばかりだったんですが、ケンチさんと新政酒造さんがコラボした日本酒を頂いたので、せっかくだから飲んでみようと...。そうしたらもう、一口でビリビリ~っと電撃が走ったようでした。なんだ、このおいしい飲み物は!って、ただただ衝撃でしたね」

   8月6日発売の第1巻単行本には、橘さんと中務さんが奈良県の酒造を訪ねた様子を収めたミニ写真集「スペシャルフォトブック『KENCHI TACHIBANA × YUTA NAKATSUKA』」が付いてくる。中務さんにとっては人生初の酒蔵訪問だったため、「もう、『感動』の一言しかないです。見るもの全てに驚いて回りました」。日本酒との思い出は、どれも喜びと衝撃の連続のようだ。

橘ケンチ&中務裕太が絞り出した「日本酒三選」

   そんな日本酒通の二人が選ぶ、「おすすめの日本酒トップ3」は以下の通りだ。

・橘さん
1位 No.6(新政酒造)
2位 田中六五(白糸酒造)
3位 仙禽(せんきん)
・中務さん
1位 赤武(赤武酒造)
2位 ALPHA 風の森 TYPE1(油長酒造)
3位 くどき上手(亀の井酒造)

   橘さんは1位「No.6」の魅力を「酸味」と表現する。独特の甘酸っぱさが食事と相性抜群だそう。「料理の味わいを、辛口で切り分けるのではなく、すっとなじむ感じ」。新政酒造についても、「今の日本酒業界を引っ張っている蔵です。酒造りの哲学が素晴らしい。機械の力に頼りすぎず、むしろ江戸時代で用いられた技法に戻そうとしていて、おいしい一杯のために手間暇を惜しまない姿勢にほれ込んでいるファンが多いんですよ」と太鼓判を押した。

   中務さんは、「見た目」も重視している。3位は「酒屋で『飲みやすい』と勧められて出会いました。とにかくパッケージがかっこよかったので、ジャケット買いしましたね。飲むと口説き上手になるわけではないですが(笑)」。1位「赤武」は、字面のイメージに反して深い青色の酒瓶に入った「赤武 SEA」が、目でも口でも楽しめてお気に入りだという。「おいしすぎて、酒屋にあるだけ全部買ってしまいました...すみません(笑)」。

   夏にぴったりの、おいしい飲み方も教えてもらった。橘さんは寺田本家(千葉県神崎町)が製造している「パラダイ酒」に、「氷を少し入れて、冷で楽しんでみてほしい」と言う。フルーティーな微発泡のにごり酒で、爽やかな酸味が特徴だそうだ。

橘ケンチを日本酒にたとえたらこうなった

   橘さんも中務さんも、日本酒の銘柄をいくつも挙げて、記者の質問によどみなく答えてくれた。

   漫画『あらばしり』にも、多種多様な日本酒が個性的な「イケメン」キャラクターになって出てくる。

橘さん「初めは擬人化じゃなく、それぞれの酒に『背番号』をつけるというアイデアがありましたが、色々と考えているうちに『人にしてしまった方が早いな』と(笑)」

   こんな制作秘話を明かした。

   では、橘さんと中務さんが互いを「日本酒」にたとえたら。

中務さん「ケンチさんは、僕にとってまさに日本酒の王とか、神様のような存在なので...。『十四代』とか『而今(じこん) 』ですね。人気が高くて、なかなか手に入れられない『日本酒の大御所』的イメージです」
橘さん「それは嬉しい!光栄です。裕太は『赤武が好き』ばっかり言ってるから、もう『赤武』にしか見えなくなってきた...髪の毛青いけど(笑)」
中務さん「本当ですか! 僕もケンチさんみたいに、赤武酒造さんとコラボして日本酒を造ってみたいんですよ。そうしたら『あらばしり』の新キャラクターとして採用してもらいたいです!赤武の弟ポジションで(笑)」

   『あらばしり』は、少年マガジン公式無料漫画アプリ「マガジンポケット(マガポケ)」で連載しており、3話まで無料で読める。橘さんは「お酒の銘柄はまだまだたくさんあるので、登場キャラクターを着々と増やして、にぎやかにしていきたい。『あらばしり』の核となるコンテンツを丁寧に育てて、舞台化やアニメ化にも繋げたいですね」と展望を描きながら、最後に今後の抱負をこう語った。

橘さん「日本酒のファンになり、色々な酒蔵にお邪魔して知識を蓄えさせてもらうようになってから、『日本酒と音楽は似ている』と思いました。各酒造は、まさしくアーティストです。酒を飲み、作り手の方々から話を聞く内に、ジャンルやこだわりがまるで違うのだと気づきました。EXILEは『日本を元気に』というテーマで活動していますから、僕らしいエンタメ的な方法でそれぞれの日本酒の魅力を発信し、業界を応援していきたいです」
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