2023年 2月 4日 (土)

ドコモ低価格な「エコノミーMVNO」 「新サービスより既存プラン値下げを」の声

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   NTTドコモが MVNO (仮想移動体通信事業者)と連携する。低料金なプランを利用したい人に向け、新サービス「ドコモのエコノミーMVNO」を開始するのだ。2021年10月21日から「ドコモショップ」店頭で、MVNOが提供するプランと契約できるようになる。

   一方、インターネット上では「新プランより現行プランの値下げを」との要望が上がっている。

  • ドコモの既存プランは値下げにならないのか(21年5月撮影)
    ドコモの既存プランは値下げにならないのか(21年5月撮影)
  • ドコモの既存プランは値下げにならないのか(21年5月撮影)

サービスの提供主体はドコモではない

   「ドコモのエコノミーMVNO」は、低価格でデータ通信量が小容量なプラン。サービスの提供主体はドコモではなく各MVNOだが、通信料やサービス利用に応じて、ドコモのポイントサービスの「dポイント」を付与する。

   今回ドコモは、フリービットとNTTコミュニケーションズの2社と合意した。うち、10月21日から「ドコモのエコノミーMVNO」での取り扱いを開始するのがNTTコミュニケーションズ。毎月の通信可能データ容量は0.5ギガバイトで、月額550円(税込・以下同)のプランとなる。

   この発表を共同通信が10月7日に報じると、記事配信先の「Yahoo!ニュース」では「料金プランを増やすより現行のプランを安くすることを消費者は望んでいると思う」「なんでこんなややこしいことをするんだろう」といったコメントが書き込まれた。

   ドコモは21年3月、月々2970円の新料金プラン「ahamo」の提供をオンラインでの申し込みに特化してスタート。今回はahamoを「中容量」プラン、「ドコモのエコノミーMVNO」は「小容量」プランとして、それぞれ位置付けている。

乗り換え面倒なら既存プランを

   スマホ・ケータイジャーナリストの石川温氏に取材した。ドコモが提供している既存プラン「ギガライト」利用者のうち、あまりデータ通信は使わない人が料金体系を不満に感じ、ドコモから他社のプランに「流出」しつつあるという。「エコノミーMVNO」の新設は、この流れを食い止めるためではないかと分析した。

   「ガラケー(従来型携帯電話『ガラパゴスケータイ』)を使っていて、今後はスマートフォンに乗り換えたいが、あまり(データ通信は)使わない人に向けて、安く携帯を持てるプランという形で設定しているのだと思います」

   ネット上には、新プランよりも既存の料金プランの価格を下げてほしいという声がある。そうしないのは、収益が大きく下がってしまうことへの懸念ではないかと推測した。

   低価格化の要望や、各社で低廉な新プランが出てくる一方、すでに多くの利用者が加入しているプランを積極的に値下げしてしまうと、当然ながら収益性は低下する。

   そこで、低価格プランを別途設けた上で、既存プランからの変更手続きを面倒だと感じる人には、従来のサービスをそのまま使ってもらいたいという思惑があるのではないかと石川氏はみる。今後も、ドコモの既存プランそのものが大きく値下げされることはないとの予測だ。また、ドコモショップで、安価なプランとして「エコノミーMVNO」を案内しても、「ドコモブランド」から乗り換えたくない人も出現し得るという。

   競合するソフトバンクは、自社ブランド「LINEMO」で通信容量月3ギガバイト・月額990円というミニプランを提供している。この利用者が今後大幅に増えた場合、ドコモも対抗し、MVNOではなく自社ブランドのamahoなどで「(低価格な新プランの提供を)やらざるを得ないのでは」と石川氏は話した。

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