■ホープフルS「カス丸の競馬GI大予想」
コマンドラインは勝てるのか

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   カス丸 はーい、僕カス丸きゃすう。グランプリ有馬記念は◎△〇で3連単当てたじぇい。さて今年残っているのは最後のGI、ホープフルステークス(2021年12月28日、中山競馬場、芝2000メートル)きゃすう。2歳王者決定戦だじぇい。同じ2歳GIの朝日杯フューチュリティステークス(阪神)は1600メートルだけど、こちらのほうが距離が長いから来年のクラシック戦線を狙ってる馬が集まってると聞くきゃすう。でも、GIの中で一番堅いといわれているレースで、穴狙いのカスヨ姉さんの出番はないかも、だじぇい。まあ、カスヨさんが今年の2歳戦を連勝した点に敬意を表して予想を聞くきゃすう。本命◎はオニャンコポン?なんだか、一度聞いたら忘れられない名前きゃすう。

オニャンコポンとアスクワイルドモアの実力

   カスヨ そうなのよね。この馬は名前先行で人気となってしまってるところがあるんだけど、実力は名前と違って筋金入りなのよ。新馬戦(中山2000メートル)、百日草特別(東京2000メートル)を2連勝中なんだから。ともにレースでは前目につけて勝ち切っているから今回のレースにはぴったりのはずよ。新馬戦は今回と同じ中山内回り。だから先行馬が有利のセオリーどおり2番手につけて、快勝したわね。前走の百日草特別は過去の勝ち馬からも重賞馬やGI馬が出るなど、ちょっとした出世レースなのよ。ここでクビ差負かした相手はセレクトセールで約2億9000万円の値がついたホウオウプレミアという評判の馬よ。上がり(最後の600メートルの走破タイム)33秒7という末脚も見せて最後まで抜かせない勝負根性も披露したわね。

   カス丸 ふーん、名前と違って強そうだじぇい。ガジュマル爺の本命◎はジャスティンパレスきゃすう。こちらは名前自体が強そうだじぇい。

   ガジュマル爺 何回も繰り返して悪いが、わしの本命はいつも一番強い馬なんじゃ。ジャスティンパレスは9月デビューして中京競馬場の新馬戦(2000メートル)を1.5倍の圧倒的1番人気で快勝したんじゃ。2番手から抜け出すと、上がり34秒4の脚で2着を1馬身2分の1突き放したんじゃ。続く黄菊賞(1勝クラス、2000メートル)は阪神コースで、こちらも快勝。単勝1.9倍とこちらも圧倒的1番人気に推され、2番手でレースを進めると直線、楽な手応えで逃げるメイショウゲキリンを捉えた。2戦とも5頭立て、6頭立てとの少頭数の競馬しかしていないところは気になるんじゃが、2000メートルの距離を克服しているところに加えて上がりタイムを34秒台の脚でまとめられるのは大きな魅力じゃな。

   カス丸 ふーん、こちらもなかなか強そうきゃすう。対抗〇だけど、カスヨさんはフィデルだじぇい。この馬はカス丸のPOG(ペーパーオーナーゲーム)の登録馬きゃすう。ガジュマル爺はアスクワイルドモアだじぇい。

   カスヨ あら、カス丸のPOGはコマンドラインだけかと思ったら、こっちもそうだったの? 私のヨミでは、コマンドラインよりこっちが上だわね。昨年のセレクトセールで2億900万円と高値を付けた評判馬よ。5か月ぶりだった前走京都2歳ステークス(GIII、2000メートル)は余裕残しの馬体で一たんは先頭に躍り出たんだけど3着と能力の高さは見せてたわね。今回は叩き2戦目で大きな上積みが見込めるわ。ハーツクライ産駒は古馬になってから成長するといわれているけど、最近は2歳戦でもどんどん活躍してるからGIでもひけを取らないわよ。友道康夫厩舎はドウデュースで朝日杯フューチュリティステークスを制していて絶好調だし、2歳戦の勝率は41%と信じられないほど高率なのよ。

   ガジュマル爺 データだけが競馬ではない、ということも頭の中に入れとかんと間違えるぞ。わしの対抗〇のアスクワイルドモアは7月に函館競馬場の新馬戦と未勝利戦(いずれも1800メートル)を、いずれも中団よりやや後ろから差す競馬で2着だったんじゃ。3戦目は好位から抜け出し、前を行くセイウンプラチナを4分の1馬身交わしたところがゴール。4戦目は札幌2歳ステークス(GIII、札幌1800メートル)に挑戦して、ジオグリフ(GI、朝日杯フューチュリティステークスに出走して5着)の2着と好走したんじゃ。その堅実な差し脚は評価できるとみておるんじゃ。新馬戦から乗り続ける武豊騎手にとってはGIレース全制覇がかかる1戦じゃ。気合が入っているじゃろ。

   カス丸 堅いレースだから穴馬の出番はあまりないかもしれないけど、一応あげてもらうきゃすう。

勝ち負けに絡む馬もまだまだいる

   ガジュマル爺 本命、対抗以外にも才能のある馬はたくさんおるぞ。まずはサトノヘリオスじゃな。8月の新馬戦(新潟1800メートル)では4着に負けたんじゃが、このレースのレベルは非常に高かったんじゃな。勝ったイクイノックスは11月の東京スポーツ杯2歳ステークス(GII、東京1800メートル)で2着に2馬身2分の1ちぎる圧勝をしたわけじゃから。3着のサークルオブライフは次走の未勝利戦(中山1600メートル)からアルテミスステークス(GIII、東京1600メートル)、阪神ジュベナイルフィリーズ(2000メートル)を勝ち2歳牝馬チャンピオンになったんじゃ。デビュー戦でそうした強敵を相手に善戦したサトノヘリオスの前走がエリカ賞(1勝クラス、2000メートル)じゃ。ここでも中団あたりから差し脚を披露しレコードで勝ち上がってきたんじゃ。鞍上は若手で乗れてる岩田望来騎手。待望のGI初勝利奪取もユメではないじゃろ。 もう一頭がコマンドラインじゃな。名手クリストフ・ルメール騎手を背に、新馬戦(東京1600メートル)、GIIIのサウジアラビアロイヤルカップ(東京1600メートル)を連勝中じゃ。しかも、好位から危なげない勝ちっぷりで今回も1番人気が予想されとるそうじゃな。ただ、過去の優勝馬と比べてローテーション的には問題ないんじゃが、不安材料をあげるとすれば2戦とも1600メートル戦だったこと。サウジアラビアRCのレベルも、例年にくらべるとやや見劣りする点じゃな。来春のクラシックを見すえ、ここで距離を克服できなければ、それもおぼつかなくなるというこの馬にとっては分水嶺の戦いとなるじゃろ。

   カスヨ 私は先ずはボーンディスウェイよ。福島でデビューして勝ち上がるまでに3戦かかっているんだけど、未勝利戦と葉牡丹賞を連勝中だわ。2連勝したレースはともに中山2000メートルなのでホープフルステークスと同舞台だから、コース適性は高いはずよ。多頭数の競馬も経験済みであることはプラス材料ね。中山コースとの相性を考えると勝ち切るところまであってもおかしくないわね。 もう一頭はラーグルフよ。新馬戦は9着に敗れたんだけど、続く未勝利戦は上がり3ハロン33秒6の末脚で勝ち切り、前走の芙蓉ステークス(中山2000メートル)も勝ち切っていて勢いがあるわね。ホープフルステークスと同舞台のオープン特別を勝っていることは大きな強みよ。

   カス丸 ここの本命◎は、前々から決めてたじぇい。POGで一番稼いでくれてるコマンドラインきゃすう。距離もコースも初めてだけど、安定したレース運びができる馬だじぇい。

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