2024年 4月 25日 (木)

ウクライナと日本の意外な接点 横綱大鵬、チェルノブイリ原発事故

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福島を訪れたノーベル賞作家

   チェルノブイリ事故は、最大級の原発事故ということで日本にも衝撃を与えた。関連本が日本でも多数出版されている。中でも『チェルノブイリの祈り』(岩波書店)は有名だ。巨大な惨事に遭遇した人びとが語る個人的な体験、その切なる声と願いを、丹念な取材をもとに書きとめたものだ。

   著者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんはウクライナの隣国、ベラルーシ国籍の作家・ジャーナリスト。2015年、ノーベル文学賞を受賞した。生まれはウクライナで、父がベラルーシ人、母がウクライナ人だという。

   チェルノブイリは、ウクライナとベラルーシの国境近くにある。汚染物質の70%以上がベラルーシに降ったという。

   アレクシエーヴィチさんは16年に来日、原発事故の福島を視察した。毎日新聞によると、「荒廃した村や人々に捨てられた家を見みました。自殺者も続いており、チェルノブイリと同じ状況が出てきています。国は人の命に責任を負うことはしないのです」と語っていた。

   日本では、チェルノブイリの被災者を救援する活動が幅広く繰り広げられてきた。「チェルノブイリ子ども基金」「日本チェルノブイリ連帯基金」などは今も活動を続けている。雑誌「通販生活」は読者から寄付金を募り、支援した。信濃毎日新聞によると、2006年までに4億円以上の寄付金が集まり、医療機器や医薬品などとして現地に届けられた。このほか、支援物資の保管や配送で協力したり、自社製の薬剤の提供を続けたりした企業もあった。

   日本とは縁が薄いように見えるウクライナだが、大鵬やチェルノブイリを通じて、草の根の交流が続いている。

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