2024年 4月 26日 (金)

■NHKマイルカップ「カス丸の競馬GI大予想」
セリフォス念願のGI制覇なるか

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虎視眈々の伏兵陣

   カスヨ 私はまず、▲単穴はインダストリアよ。新馬戦は先団で追走して上がり3ハロン33秒4の末脚でアタマ差2着。未勝利戦は出遅れながらも、上がりを33秒5の末脚で差し切り勝ちを収めているわ。前走の弥生賞ディープインパクト記念(GII、中山2000メートル)は後方を追走して4コーナーで不利があったため5着だったけど、上がり最速で追い込んでいるように、確実に伸びてくる末脚は魅力だわ。半兄は2019年2着となったケイデンスコールと血統的にコース適性もありそうね。不利などがなくスムースな競馬ができれば3戦目のジュニアカップのような鮮やかな差し切り勝ちが見られるわよ。

   ガジュマル爺 わしの▲単穴はダノンスコーピオンじゃ。阪神1600メートルの新馬戦を単勝1.3倍の1番人気に応えて快勝。初戦から、マイル適性の高さを見せたんじゃ。続く萩ステークス(阪神1800メートル)は上がり最速の33秒5をマークして2連勝を果たしたんじゃが、2着に破ったキラーアビリティがその後のGIホープフルステークス(中山2000メートル)で優勝したことを考えれば、能力の高さは明らかじゃ。3着に好走した朝日杯フューチュリティステークス(GI、1600メートル)や、後方から一気の追い込みで快勝(2着はタイセイディバイン)した前走のアーリントンカップ(GIII、1600メートル)など、阪神コースは4戦3勝、3着1回とすべて馬券に絡んでいるんじゃが、東京コースは共同通信杯(GIII、東京1800メートル)の1戦ながら7着と大敗。左回りがダメなのか、輸送に弱いのか、渋った馬場で力が発揮できないかはわからないんじゃが、コース適正に不安があることから、ここは評価を下げたんじゃ。

   カスヨ 私もダノンスコーピオンは△に挙げたわ。でも、おもしろいのはマテンロウオリオンね。新馬戦は2着ながら、2走目は格上挑戦となる万両賞へ。阪神1400メートルの短い直線のレースで最後方を追走して上がり最速の33秒4で初勝利をあげたのよ。その時、クビ差2着に抑えた相手がアルーリングウェイ(エルフィンS勝ち、桜花賞8着)だったの。続くシンザン記念(GIII、中京1600メートル)は先行してインコースから押し切り勝ち。前走のニュージーランドトロフィー(GII、中山1600メートル)も前めで競馬をして外から伸びたんだけど、逃げたジャングロをクビ差捉えることができずに2着だったのね。ただ、能力の高さはわかるけど、鞍上のベテラン、横山典弘騎手がどんな乗り方をするか見極めることが難しいから、ここは抑えにとどめておくわ。

   カス丸 ダンテスヴューは、爺もカスヨ姉さんも穴馬に挙げてるきゃすう。

   ガジュマル爺 そうか、カスヨもだいぶ馬を見る目ができてきたんじゃな。いいことじゃ。ダンテスヴューは昨年8月の新潟競馬場での新馬戦(1800メートル)は単勝1.4倍のダントツの1番人気に推されたんじゃが、逃げたユキノオウジサマをとらえ切れず2着。とはいえ、4コーナーを10番手で回りながら、上がり3ハロンを33秒1という最速タイムで追い込んだ脚は見どころいっぱいだったんじゃ。続く未勝利戦(中京2000メートル)でも1.4倍の1番人気に推されたんじゃが、今度は好位からレースを進めて快勝。2着のダノンピーカブーに2馬身2分の1差をつけたんじゃ。前走の皐月賞(GI、中山2000メートル)まで5戦1勝だが、そのローテーションはすべて重賞レースと、この馬の期待の大きさがわかるはずじゃ。それもそのはずで、素質の良さは2004年のNHKマイルカップをレースレコード。続く日本ダービー(GI、東京2400メートル)もコースレコード(いずれも当時)で優勝するという変則2冠を達成した父キングカメハメハ譲りの血統があるんじゃ。しかも、馬主が父と同じ金子真人氏となれば、父子制覇への夢も膨らむわけじゃな。2頭目はキングエルメスじゃ。昨秋のGII、京王杯2歳ステークス(東京1400メートル)の勝ち馬じゃ。先団2番手につけてレースを運び、直線で先頭に立つとそのまま押し切ったんじゃ。前走のアーリントンカップ(GIII、阪神1600メートル)は先行したものの、ダノンスコーピオンの差し脚に屈したが、それでも馬券圏内の3着を確保したんじゃ。「切れる」というよりジワジワと伸びる脚を使えるのが、この馬の良さ。1200メートル、1400メートル勝ちと少しずつ距離を延ばして使かわれてきたローテーションは、このレースに照準を合わせてきた証左じゃ。3月26日の海外GI、ドバイワールドカップミーティング(UAE、メイダン競馬場)で3勝を挙げる快挙を達成して、乗りに乗っている矢作芳人調教師の管理馬なら、調整に抜かりはないはず。鞍上もその秘蔵っ子で若手のホープ、坂井瑠星騎手で勢いがあるのが強みじゃ。最後の1頭はフォラブリューテじゃ。1月の紅梅ステークス(リステッド、中京1400メートル)を出走メンバー最速の34秒1の差し脚で快勝した後に臨んだ前走のGI、桜花賞だったが見せ場なく14着じゃった。ただ、新馬戦(新潟1600メートル)を快勝した後のアルテミスステークス(GIII、東京1600メートル。勝ち馬はサークルオブライフ)では1番人気に推されるなど、早くから素質の高さが注目されていた一頭なんじゃ。父エピファネイアは2013年のGI菊花賞(京都3000メートル)や翌14年のジャパンカップ(東京2400メートル)で優勝。エフフォーリアやデアリングタクト、サークルオブライフなどのGI馬を輩出するなど、種牡馬としても大成功しておる。母のブルーメンブラッドも2008年のマイルチャンピオンシップ(京都1600メートル)を、快速で鳴らしたスーパーホーネットなどの牡馬を蹴散らして優勝するなどマイル戦で活躍。血統の裏付けもあり、一発の魅力は十分じゃ。前走の桜花賞は度外視。勝ち鞍の2戦が東京コースと同じ左回りであることもプラスじゃな。

   カス丸 東京のマイルは距離以上のスタミナが必要、なおかつスピードも必須となると、1800メートル以上を走った馬がねらい目だじぇい。ここは末脚確かなインダストリアが本命◎きゃすう。

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