マスクいらなくなる日が見えた 岸田首相も屋内で「外して」話す姿

   テレビなどで、岸田文雄首相がマスクを外して会話するシーンを見かけるようになり、注目されている。2022年10月11日からは水際規制が解除され、マスクを着けていない外国人も増えている。新型コロナウイルスの第7波も収束に向かっているということで、日本もマスクなしの生活に戻る日が近いのか。

  • 日本もマスクなしの生活に戻る日が近いのか
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屋外「原則として不要」

   岸田首相は9日、三重県で開催されたF1日本グランプリを観戦した。FNNプライムオンラインによると、スタート前のセレモニーで岸田首相は、F1のステファノ・ドメニカリCEO(最高経営責任者)から話しかけられ、顔を近づけて、少し会話した。その時、2人ともノーマスクだった。

   翌10日、首相は鹿児島県を訪問、和牛日本一を決める大会に出席した。表彰状を授与する際には、終始マスクをつけていたが、室内で和牛生産者と車座で対話する際には、マスクを外していた。会場にはパーティションが設置されていたが、マスクを着用せず会話するのは異例だという。

   日経新聞によると、首相は7日、新型コロナウイルスの感染防止対策としての屋内でのマスク着用に関し、「人との距離が確保できて会話をほとんど行わない場合は不要だ」と話し、屋外については「原則として不要」と改めて述べていた。

日本との違いが際立つ

   産経新聞によると、厚生労働省が5月に示したマスクの着脱基準では、屋外で(1)人同士の間が2メートル程度確保できる(2)至近距離でも会話がほとんどない――のどちらかに当てはまる場合、「マスク着用の必要はない」としている。屋内でも(1)(2)の条件がすべてそろえば、マスク着用は不要としている。

   米国はすべての州で屋内での着用義務を撤廃するなど、海外では「脱マスク」が進んでいる。9月に英国で行われたエリザベス女王の国葬では、参列者の大半がマスクを着用せず、日本との違いが際立った、と同紙は指摘する。

   毎日新聞によると、加藤勝信厚労相は11日の閣議後の記者会見で、岸田首相のマスクを外した対応について、「これまでの考え方にのっとっていると思う」「今の(国の)考え方を国民に知っていただく意味でも、大変大きな意義がある」と述べた。

   マスク着用を巡っては、木原誠二官房副長官がすでに7日の記者会見で「屋外、屋内を問わず全体を整理する」と語っている。新たな方針が提示される可能性もありそうだ。

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