「賞味期限のシール」貼る機器に歴史あり 60周年迎えた「ハンドラベラー」

   商品の値段や製造年月日などの情報をラベルに印字し、貼り付ける機器「ハンドラベラー」が、2022年で60周年を迎えた。メーカーのサトーホールディングス（東京都港区）が2022年11月17日に発表した。

   スーパーや直売所の商品でよく見かける値札シール。それを作り出す機械に、歴史ありだ。

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  リリースではこれまでに登場した機器について、「あゆみ」として詳しく掲載

6シリーズ41機種にまで拡大

   ハンドラベラーは1962（昭和37）年、サトー創業者の佐藤陽さんが開発した。値段が書かれた紙を切り、商品一つ一つにのりで貼り付けている小売現場の値付け作業を見て、「何とか楽にできないか」と思ったことが、ハンドラベラー誕生のきっかけだという。

   値付け作業の機械化を模索する中、ある日胸ポケットに入れたシールを見た佐藤さんは、「台紙を折るとシールがきれいに剥がれる」とひらめく。これを応用し誕生したのが、初代ハンドラベラー「HIT」だった。

   国内だけでなく海外でも販売。現在は6シリーズ41機種をそろえている。小売りでの値付けだけではなく、飲食店や、病院、物流など、期限などを管理・表示したいさまざまな現場で活躍しているという。