2024年 5月 8日 (水)

前田大然のゴールは日本が進化した証 クロアチアに惜敗も意地の戦略見せた

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ロベルト・バッジョ氏の言葉

   しかし、ベスト8には一歩及ばなかった。

   55分、アーリークロスをペリシッチに頭で叩き込まれ、同点ゴールを奪われてしまう。スペイン戦のようにディフェンスラインが下がっていたわけではないし、アラートが鳴る危険なエリアからのクロスではなかった。

   それでも個の力でゴールを奪われてしまう。

   そして、PK戦ではGKリヴァコヴィッチに3本のPKをストップされ、終戦を迎えた。

   ロシアW杯(2018年)のラウンド16・ベルギー戦以上にベスト8に近づいた、「希望からの敗戦」を受け、厭世的になっている今、すぐにはベスト8に行けなかった理由をリポートできない。

   それでも、この試合で言えば、2点目を奪えなかったことだろう。55分のクロアチアようなスーパーなシュートが生まれるのがベスト8に残るチームだ。1失点は覚悟しなければいけない。そう考えると、この試合の勝負を分けたのは、日本が2点目を取れなかった、もしくは、PK戦への準備不足が挙げられるかもしれない。

   いま、確実に言えるのは、国語的にもおかしい「戦犯」という言葉をスポーツに当てはめ、PKを外した選手に誹謗中傷を行うのはあってはならないということ。世界的ファンタジスタだったロベルト・バッジョ氏も、こんな言葉を残している。

「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」

(選手敬称略)

(石井紘人 @ targma_fbrj)

石井紘人(いしい・はやと)
ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「将棋をスポーツ化した競技『ボッチャ』」などを寄稿。 株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作したDVD『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元。現在『レフェリー』の販売中。

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