2024年 4月 26日 (金)

ダルビッシュはホームラン打たれてない? 第1回WBC「世紀の大誤審」チラつく

「疑惑の判定」1回じゃなかった

   「疑惑の判定」「世紀の大誤審」と今も語り継がれるシーンは、2006年3月12日に行われたWBC2次ラウンド、日本対米国の試合で起きた。

   日本代表にとって大チャンスとなった8回表の1アウト満塁の場面、岩村明憲選手がレフトへ浅めのフライを放った。三塁ランナーの西岡剛選手は、ランディ・ウィン左翼手の捕球後、タッチアップした。

   西岡選手は捕手にタッチされることなく生還し、日本は一時4対3と勝ち越した。ところが、米国側は西岡選手の離塁のタイミングが捕球よりも早かったと主張した。

   2006年3月14日付日刊スポーツによると、タッチアップのタイミングについて確認を求められた二塁塁審は当初、セーフを下した。しかし三塁走者の離塁については二塁塁審ではなく、球審が判定する決まりになっており、球審のボブ・デービッドソン氏はアウトを申告。勝ち越しを認められなかった日本はその後、敗北を喫した。

   当時の映像を確認すると、観客からのブーイングや怒号が響くなか、日本代表の王貞治監督(当時)はアウトジャッジに猛抗議。先述の日刊スポーツの記事によると、取材に対し「一番近いところにいた審判がセーフと言っているのに、遠くにいた審判が変えるのはおかしい」とコメントしたという。

   WBC2006でデービッドソン氏は、2次ラウンドの他の試合でも誤審と疑われる判定を下している。06年3月20日付「asahi.com」によると、米国-メキシコ戦では、メキシコの打者によるポールへの直撃弾を本塁打とするべきところ、二塁打とジャッジしたとのことだ。

   今大会の日本対イタリア戦では大差がついており、ソロホーマーが勝敗に影響することはなかった。とはいえ、侍たちは今度は米国で、世界一への戦いを続ける。日本の野球ファンとしては再び「トンデモ誤審」が生まれないよう祈りたい。

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