パンツもフィット感が大事 「ボクサーブリーフ」人気上昇中

   男性のパンツに変化が生じている。最近のトレンドは、ブリーフでもトランクスでもない。フィット感とおしゃれを兼ね備えたボクサーブリーフだ。世の男性も、シャレた下着を身につけたいといった気持ちがあるようなのだ。

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「トランクスよりもボクサー」派が増加中


ボクサーブリーフが人気だ。写真はヘインズは販売しているローライズボクサーブリーフ

   男性用下着といえばもともと、逆三角形で体にフィットする「ブリーフ」か、ゆとりのある四角い形の「トランクス」かのどちらかといった印象だった。Q&Aサイト「教えて!goo」に2003年にたてられた質問「男性下着について」でも、「ブリーフを履くか、トランクスを愛用するか」の二者択一で盛り上がっていたほどだ。

   現在は状況が異なる。上記2タイプに加え、ブリーフのぴたっとしたフィット感、トランクスのフォルムといった両者の優れた点を併せ持つ「ボクサーブリーフ」に脚光があたっている。2~3年前くらいから、徐々に人気が高まっているというのだ。

   東武百貨店池袋本店の肌着売り場担当者によると、20~50代まで幅広く支持されている。ボクサーブリーフとトランクスの購入比率は6:4と、ボクサーのほうが多いという。「20~30代の若い世代に絞ると7:3ほどになるのでは?」と話す。

   ボクサーが人気なのは、股下の浅いローライズ系のファッションが流行ったことが一因。履くことで下着を見えにくくするためだ。また、東武百貨店担当者は「スポーツジムなどに通う人が増えたことも要因ではないか」と見ている。伸縮性がよいため運動に適していること、また、着替えるときに見た目にもよいからだという。

一度履いたらやめられない「フィット感」


「TOOT」ブランドのボクサーブリーフ。写真のようなカラフルなものが並ぶ
「男性も、洋服を選ぶように下着を選び始めたのでは?」

   そう話すのは、「TOOT(トゥート)」ブランドで下着を販売するティー・プレイ社の大石卓社長。

   同社ではユニークでカラフルな下着を2001年からネットや百貨店で販売しているが、売れ筋は5分丈という短めのボクサーショーツ「ウルトラマイクロボクサー」だ。小さくてコンパクト、ホールド感があるという評判が、口コミで広がった。カラフルでおしゃれなのも人気の秘密だ。

   発売当初、男性下着にはファッション性、デザイン性を持つものが少なかったというが、同社の下着はカラフルなハートや星型をあしらったものや、ピンクやレッドといった明るい色のものが並ぶ。なかには豹柄といったちょっぴり自己主張の強いものまである。でん部に文字やマーク、ポケットのついているものもあり、ちょっと見には下着と思えないくらいだ。

   大石社長は、地味なものの多かった男性下着にも「こんな商品があったら面白いな」との思いで制作、販売を始めたそうだ。一番人気の「ウルトラマイクロボクサー」の履き心地について、

「一度履いたらやめられないたしかなフィット感があります。一度試してみてくだされば、その良さがわかると思います」

とアピールしている。

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