中世貴族のようなロックバンド「ヴェルサイユ」待望の初アルバム

   中世ヨーロッパの貴族を彷彿とさせるヴィジュアルが印象的な男性5人のバンド「Versailles(ヴェルサイユ)」がファーストアルバムをリリースする。海外からも熱い注目を浴びるヴィジュアル系バンドの新星がいよいよ本格的に動き出す。

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YouTubeで海外ファンを獲得


Versaillesファーストアルバム「NOBLE」

   「絶対的な様式美サウンドと耽美の極み」をバンドの構想に掲げ、完璧に造られたヴィジュアルとボーカルKAMIJO氏が歌い上げる果敢(はか)なくも甘美な貴族の世界、薔薇のツタのように絡むツインギターが、見事な統一感を生み出している。緻密に造り込まれた音楽をひとたび聴けば、安易にヴィジュアル系とくくるのもためらわれてしまう。

   バンド結成から間もなく「The Revenant Choir」が07年5月にYouTube(ユーチューブ)に公開され、世界中から多数のコメントが寄せられた。同年10月に日本と欧州で同時発売したミニアルバム「Lyrical Sympathy」はオリコンインディーチャートで4位を獲得した。

   そんな彼らの待望のファーストアルバム「NOBLE」が、08年7月16日に発売される。全12の収録曲を繋ぎ合わせると1つの物語となっていて、映画さながらの壮大なストーリーが展開される。初回限定版はDVDと32ページのフォトブックレット付き、三方背ケース入りという豪華仕様。価格は3675円。

   発売に先駆けて7月9日から「iTunes Music Store」で先行配信したところ、2日目にロックアルバムのチャートで5位にランクイン。注目の高さをうかがわせている。

渋谷C.C.Lemonホールでワンマンライブも


7月11日の東京・渋谷でのライブ。多くの観客が熱狂した

   ヴェルサイユの海外での人気を支えていると言っても過言でないのが、各国の熱烈なファンの存在だ。ヨーロッパ、アメリカ、ブラジル、アジアの17か国には、「ストリートチーム」と呼ばれるファンクラブが存在する。ファン自らがフライヤー(ちらし)を作り、バンドメンバーと一体となって盛り上げているという。

   また、世界最大のSNS「MySpace(マイスペース)」も活用していて、現在は新アルバムを視聴することができる。1万3000人近くがフレンド登録し、コメント欄には各国のファンによって6000件以上書き込まれている。10月には米ワシントンで行われるアニメコンベンションに出演が決まっていて、新たなファンの獲得が期待される。

   日本では、ファーストアルバムの全国ツアー「A Noble was Born in Chaos」の最中だ。7月20日の仙台を皮切りに札幌、横浜、福岡、名古屋、大阪でライブを行う。また12月23日には、渋谷C.C.Lemonホールにてワンマンライブを行うことが決定。今年もっとも目が離せないバンドと言えそうだ。

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