安藤忠雄が設計「氷で冷やす銀行」

   三菱東京UFJ銀行は、屋上緑化や省エネルギー型の空調システムを導入して、二酸化炭素(CO2)の排出量を現在の3分の2に抑える「環境にやさしい」支店づくりをすすめる。2010年に完成を予定している荻窪支店(東京都杉並区)の建て替えを、建築家の安藤忠雄氏が設計。完全なバリアフリーも実現し「人にもやさしい」つくりにする。

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三菱UFJグループで25%のCO2削減が目標


三菱東京UFJ銀行「環境にやさしい」支店づくり

   三菱東京UFJ銀行は2008年6月、三菱UFJ信託銀行と三菱UFJ証券とともに、地球環境への危機意識を共有し、環境への取り組みを具体的に進めるための行動レベルの指針として「MUFG 環境に関する行動方針」を制定した。

   太陽光発電システムの備え付けを支援するローンやSRI(社会的責任投資)ファンドの普及促進、環境問題に積極的に取り組む企業のサポートを実施する。さらに、MUFG自らもCO2排出量を2012年度までに、2000年度比で25%削減することを目標に、環境負荷の低減に努めていくことを「宣言」した。

   「環境にやさしい」支店づくりはCO2削減策の一環で、荻窪支店の建て替えはその第1弾になる。屋上緑化を進めるほか、深夜電力を使ってつくった氷を昼間に溶かしながら冷房する「氷蓄熱空調システム」を設ける。窓を大きくして自然光をいっぱいに取り入れて、店内を明るく。また、完全なバリアフリーも実現し、地域住民など利用者に使いやすい店舗をめざす。総額20億円をかけてのリニューアルで、完成は2010年5月の予定だ。

   三菱東京UFJ銀行は、安藤忠雄氏を総合監修に迎えて環境に配慮した店舗づくりを今後も進めていくが、「店舗によって費用がかわってくるので、その都度検討していく」という。

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