「異形のヒロイン」語る企画も 映画「行旅死亡人」公開

   井土紀州監督の「行旅死亡人」が東京都新宿区のシネマート新宿で公開されている。2009年11月14日(土)には、同映画公開記念として「異形のヒロインたちの歴史を紡ぐ一晩の饗宴」が同映画館である。23時30分からオールナイト(翌朝5時ごろまで)の企画で、井土監督の「百年の絶唱」や新作「土竜の祭」など計3作の上映やトークイベントがある。井土監督や女優の長宗我部陽子らが参加する。当日参加料金は2300円、「行旅死亡人」の前売り券や見終わった後の半券持参の人は1800円。

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   「行旅死亡人」は、日本ジャーナリスト専門学校(上野昴志校長、東京都豊島区)の製作で、井土監督は同学校の講師も務めている。シネマート新宿では11月7日に公開が始まり、27日までの上映は決まっている。28日以降は未定。ほかに、名古屋市千種区の名古屋シネマテーク(09年12月5~18日)などでも上映する。

   同映画の題名は、名前も住所も分からず遺体の引き取り手もいない死者のこと。映画は、「自分」が入院したという電話が「自分」にかかってくることから展開していく。自分になりすましていた別の女性がいたのだ。一体なぜ? 謎の女性の過酷な人生を浮き彫りにしつつ進んでいく犯罪ミステリーとなっている。出演は、藤堂海、長宗我部陽子ら。

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