北海道でブームの兆し? ご当地料理「馬鹿もん」

   日本青年会議所の北海道地区協議会が、馬肉と鹿肉を使った新しいご当地料理メニューを広めようと懸命だ。その名も「馬鹿(うまか)もん」。マスコットキャラクターまで用意したというから力の入れようはハンパじゃない。

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10年4月1日に帯広と札幌でデビュー


味は食べてからのお楽しみ!(写真は「馬鹿ライス」)



「馬鹿もん」のマスコットキャラ。名前はまだない

   企画が持ち上がったのは、北海道の活性化をめざして新たな食ブランドづくりを模索していた09年秋のことだった。フランス料理において、鹿肉は高級食材として知られているが、日本ではどうもなじみ薄。駆除したエゾ鹿の肉の有効利用としても、なんとか多くの人々に食べてもらえないかと考える中で、やはり道内の名産品である「馬肉」と組み合わせる案が浮上。まずは、「馬鹿(うまか)もん」というユニークな呼称が決まり、具体的な料理については、道内の飲食店からアイデアを募ることにした。

   同協議会の中にある「馬鹿もん認定委員会」(有志9人で構成)によって採用が決定すると、「認定書」に加えてのぼりも交付され、マスコットキャラクターの使用権が得られるという。そのマスコットキャラクターに決まったのは、「馬」と「鹿」の特徴を組み合わせ、目が大きく、ほのぼのとした愛らしいデザイン。名前はまだ付いておらず、今後、募集する計画だ。

   準備が整った10年4月1日、「馬鹿(うまか)もん」は帯広と札幌の飲食店でデビューした。

「エイプリルフール、すなわち直訳すれば『四月馬鹿』にかけて、この日を選びました(笑)。帯広の店ではハヤシライスのような料理『馬鹿ライス』を、ランチメニューとして630円で提供しています。また、札幌の中華料理店では馬肉、鹿肉を使ったギョーザやホイコーロー、野菜炒めなど7品目を展開中です」(同委員会・角高紀さん)

   馬肉や鹿肉は鉄分を含んでいるため「黒い」のが特徴で、肉は脂分が比較的少なくヘルシーだ。角さんは「特に、鉄分を必要とする『低血圧』の人にオススメ」と話し、年内に、提供店を10店舗まで広げたいとしている。<モノウォッチ>

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